仕事について

新入社員への健康教育

今年も残すこと後わずかとなりました。

来年度には、新入社員も入社してきますね。

新入社員に対して産業保健師が、健康教育をする機会がある企業も少なくないと思います。

私も、今までに何回か新入社員向けの健康講話をさせて頂きました。

今回は、私が新入社員に対して必ず伝えていた健康教育の内容について、書いていきたいと思います。

体内リズムについて

当たり前のことでは?って思われる方も多いと思いますが、意外と体内リズムが整っていない新入社員の方は多いです。

「学生の時から夜型人間になってしまって…朝起きれるか不安です。」という声を、私はよく聞きました。

体内リズムが乱れていると様々な症状を起こしやすくなります。

例えば、睡眠時間が不十分で日中に頭が回らないことや、不眠、食欲低下など様々あります。

新入社員は、環境の変化や新しい人間関係、新しい業務内容、試験など様々なストレス要因があります。

心と体のどちらも疲れていては、メンタル不調になる可能性も高いです。

そのために、規則正しい生活リズムを整える重要性を新入社員には、伝えるようにしていました。

セルフケア方法について

先程も記載した通り新入社員たちは、新しい環境や人間関係の構築、仕事に対する期待など様々なストレス要因があります。

辛いことだけではなく、嬉しいこともストレスになります。

このストレスに対して、どれだけ対応できるかが大切だと私は思います。

そのために、大事なことは自分で自分をケアするセルフケア能力です。

講話の時は、新入社員の緊張を解すためにストレス発散方法を発表してもらったり、実際に筋弛緩法や、呼吸方法、2人1組になってのセルフケア方法など様々なセルフケア方法を教えたりしていました。

産業保健師についての説明

社会人1年目は、学生の時とは違うプレッシャーや責任感がたくさんあり、セルフケアだけでは、乗り越えることが出来ない事も少なくありません。

上司や先輩、同期にはあまり相談しにくいな…と思う人もいます。

その時は、1人で抱え込まずに産業保健師を頼るように説明します。

産業保健師の役割について説明することで、頼れる人がいるんだぁ。という安心感を持ってもらえる可能性もあると思います。

産業保健師について、ダラダラと説明するのではなく、簡単な説明だけに講話では留めておき、産業保健師の業務内容の詳細については、冊子などにまとめて配布するようにしていました。

外部によるケア

EAPを活用している企業であればEAPの利用方法の説明をします。EAPについては【EAPの周知方法について】に記載しています。

自分の心身の変化は自分しか気づけない場合もあります。そのため「あれ?おかしいな?いつもと体調が違うな?」と気づいた時には、早めに病院を受診するように伝えていました。

「ただ疲れてるだけで、まだまだ大丈夫だろう。」「病院に行きたくないなぁ…体調不良も気のせいだろう」と自己判断することは避けるようにとも伝えていました。

やはり早期発見、早期治療に勝るものはないと私は思います。

さいごに

なぜ、心身の健康が大切なのかを従業員1人1人が正しい理解をしておくことが重要だと、私は思います。

そのためには、従業員が心身の健康の重要性が理解できるようなプレゼンテーション能力が産業保健職に求められると私は思います

プレゼンテーションで気をつけていることは【プレゼンテーションで注意していること】に記載しています。

産業保健師がプレゼンテーションをしたからと言って、従業員の健康意識が高くなるというわけではありません。しかし1つ1つの積み重ねが大切だと思います。

従業員の心身の健康をサポートする産業保健師として、まだまだ知識不足を痛感する日々ですが少しずつでも成長できるように、努力し行動していきたいと思います。