仕事について

産業保健師とは|産業保健師4年間で経験した実際の仕事内容教えます!

保健師を目指す人にとって保健師とはどういう仕事をしているのか

また、産業保健師って具体的にどんなことしているのか気になる人もいると思います

産業保健師や保健師を目指すのであれば、具体的にどんな仕事をしているかイメージすることで今後のいろんな活動に役立つと思います

保健師自体の求人が少ないことなどもあり、周囲に保健師として働いている人が少ないです

そのため、情報収集に困ったことを私自身も経験しました

私は産業保健師として働いて4年目となります

学校保健師の経験を含めると保健師として6年目となります

保健師とはどういう仕事であるか具体的なイメージを持つことにより、今後保健師を目指す方のギャップが埋まるかと思います

未経験で入社してイメージと違う、思っていたより大変であると感じて辞めてしまうと勿体ないです

また、転職活動の際にも具体的にどのような仕事をしているのかイメージが出来ていたほうが面接の時にもより良い返答ができると思います

私にとって保健師の仕事は楽しく感じること、やりがいを感じることがたくさんあります

しかし、大変なことや辛いことも少なくありません

この記事を読んでどのような仕事であるか理解し、やっぱり目指したいと思う人の背中を押すことができればと考えます そして、保健師の仲間が増えれば嬉しいです

保健師について

保健師とは、人々の健康保持増進や病気の予防のために活動を行い

保健指導などを通して、対象者メンタル面、フィジカル面で健康でいられるために相談に乗り、アドバイスやサポート行います

保健師として働いている人は全国に何人ぐらいいるのかというと

年々人数が増えてはいるものの、2018年時点で約5万3,000人となっております

では、保健師の種類はどのようなものがあるかについてですが

保健師には勤務先によって次のように分けられます

  • 産業保健師
  • 学校保健師
  • 行政保健師
  • 病院保健師

また、保健師の内、勤務先で区分した場合は下記の表のようなデータがあります

保健師の約7割は行政保健師として働いております

その他の保健師において保健師全体から見てどれも人数が少ないことがわかります

産業保健師については、保健師全体の約6%しかいません

産業保健師

企業に就職して会社員として勤務して、従業員の健康管理であったり、健康経営の推進などを行います

産業保健師は、保健師全体の約6%(約3,300人)となります

現在においては産業保健師の配置義務はありませんが、年々と産業保健を積極的に取り入れている企業が増えているように感じます

産業保健師の配置義務はないこともあり、企業によって健康経営に関して考え方が異なるため、産業保健師の働き方も若干異なる場合もあります

しかし、どの企業においても一人一人と向き合い健康について考えていき、会社として従業員が健康で働ける環境を考えることが主な仕事になります

学校保健師

学校保健師とは、学校(小学校、中学校、高等学校、大学)において、保健室などで勤務する保健師です

学校保健師の場合は、学生や教職員の健康管理やメンタル面のケアなどを行います

近年、多様なハラスメントで問題となっていることもあり、メンタル面での相談が多い印象です

また、応急処置の対応や症状によっては病院への取り次ぎを行うなどの判断をすることもあります

安全衛生委員会もありますので、学校環境が安全面で問題がないか確認を行うこともします

行政保健師

行政保健師は保健所や役所など勤務することになり、公務員として位置づけされるため、公務員試験に合格することが必要となります

所属する地域の人たちの健康面におけるアドバイスなどを行う仕事になります

また、対象者によって担当が異なり、それぞれに合った対応が必要となります

公務員であることから、異動周期が早いそうです

人によっては1年で異動することもあるそうです

病院保健師

病院保健師は病院などで勤務する保健師です

入院している患者、患者の家族、病院に勤務する職員の健康管理や保健指導を行います

また、その他保健師と同様に健康相談なども行います

産業保健師の仕事内容

産業保健師の仕事は企業に勤めて、従業員の健康管理や企業の健康経営に取り組むことが仕事になります

主に次のような仕事をしています

  • 健康診断、ストレスチェックの対応
  • 保健指導の実施
  • 健康教育、健康イベントの開催
  • 安全衛生委員会、職場巡視の対応
  • 健康経営の推進

上記のような仕事を定期的や時期的なものを含めて行っていきます

健康診断、ストレスチェックの対応

事業者は健康診断を定期的に行うように法令で定められています

そのため、保健師として健康診断の対応が必要となります

仕事としては、健康診断を実施するために健康診断を行っている業者に委託する段取りをつけます

外注業者に委託する際の準備として、従業員のデータを取り纏めを行い依頼する必要があります

そのため、従業員の情報の確認であったり、検診項目の確認が必要となります

また、特殊健康診断であれば取り扱い薬品、職場環境による検診項目を確認する必要があります

これらを取り纏めをして外注業者に依頼して、日程調整をして実施となります。

健康診断を終え、健康診断結果を受領した後に本人への通知、健康診断結果の保管、データ整理を行います

このデータを基に保健指導を行うことになるので、データ整理も大事になってきます

また、2015年12月よりストレスチェックの義務化となりましたので、これらの対応も必要となります

メール等で従業員に周知して、各人対応してもらいます

ストレスチェックにつきましても、結果によって保健指導による対応や産業医による面談の対応が必要なります

保健指導の実施

産業保健師の業務の中において、保健指導は重要な仕事となります

健康診断の結果、ストレスチェックの結果などを基に従業員と面談をする必要があります

保健指導においては、従業員一人一人に合った対応が必要となります

そのため、コミュニケーション能力が大切になってきます

各人の各種検診結果のデータと職場環境、家庭環境、通勤距離や残業時間などの従業員の背景をしっかり理解する必要があります

これが正しいというものが明確になく、初めは苦労することがあるかもしれませんが

あくまでも人と人との会話であり、保健師としての役割を理解して対応することによりスムーズにできると思います

面談は一人につき20~30分程行い、1日でだいたい5~6人と面談します

面談後は、面談記録を作成して保管します

健康教育、健康イベントの開催

従業員の健康意識を上げるため、健康に関して役に立つ情報を発信するために健康教育や健康イベントを実施することがあります

従業員にとってどのような情報が必要とされているかなどを考え計画を立てていきます

この計画には予算、参加人数、実施内容や日程などを検討していきます

そして、当日に必要な書類やデータを取りまめて準備をします

企業によっては恒例で実施しているところもあります

また、新規にイベントを立ち上げることもあるので、その際は準備を入念に行う必要があります

これらも健康保持増進を促すために必要になります

安全衛生委員会、職場巡視の対応

安全衛生委員会において従業員の健康確保に必要なことについて討議します

産業医、衛生管理者などが集まり、その中に産業保健師も加わります

従業員の健康を確保するための職場環境であるかを調査するために職場巡視を行います

職場巡視において作業環境を実際に見て、安全衛生上の問題点がないか確認していきます

その中で指摘事項、改善事項があればそれらの改善方法の審議をします

安全衛生委員会は規模が50人以上の事業所であれば、毎月1回以上設置しなければなりません

健康経営の推進

働き方改革などで労働者の働く環境の改善を積極的にすることにより、企業としては人財を大切にする

そして、従業員が健康であることで企業の業績も良くなると考えられています

企業にとって最も大切な資本は人財であると考えている企業も多くあります

その一環として、健康経営の推進、ホワイト500の取得のため積極に取り組むこともあります

ホワイト500を所得するには認定基準が定められております

保健師の仕事が直結する項目が多々あるので、企業の総務部や人事部などと協力してどのように取り組んでいくか考えていく必要があります

産業保健師はどんな働き方なの?職場環境は?

産業保健師の場合は基本的に残業は少ないと思います

繁忙期は資料整理などで少し残業することもありますが、その他は自分でスケジュールを組んで仕事をしていきます

仕事内容については、企業に勤めることになるため、それぞれの企業によって若干異なります

企業の業種においても、製造業であれば多くの薬品を扱うところ、高温設備、騒音設備など様々な職場環境があるため、それに応じた健康管理が必要となります

オフィス系など事務作業が多い職場環境であれば、健康管理の意識すべきところが変わってきます

上記に仕事内容を記載していますが、業種によっても仕事のバランスが変わってくることもあります

また、産業保健師は配置義務がないため、企業に1人しかいない場合と複数人(2~5人程)いる場合があります

一人職場で仕事をこなしていくことが得意な人もいれば、複数人で協力して仕事をしていく方が得意な人もいるかもしれません

1人職場、複数人の職場はそれぞれメリット、デメリットがあると思います

1人職場

  • 自分のペースで仕事ができる
  • 人間関係で悩むことが少ない
  • いろいろチャレンジできる
  • フォローが必要な従業員に対して、すぐに対応できないことがある
  • 指導者や確認を取れる人がいない
  • 繁忙期に仕事が重なると忙しい

複数人職場

  • 仕事内容で分からないことや、困った時にすぐに相談できる
  • 同じ職種(産業保健師)がいることで安心できる
  • 緊急時の対応が容易
  • 人間関係で問題がある場合
  • 複数人体制であるがため、事務作業の仕事量が増えることもある
  • 仕事をスムーズにこなしていく人に仕事のしわ寄せがある

人それぞれ考え方が異なるため、合わないなと感じたら転職を考えてみるのもいいと思います

1日の仕事のスケジュール例

産業保健師の1日の仕事の流れはどんな感じなのか?

とある日の勤務を例を次に記載しました

毎日同じことをしているわけではないので、あくまでも参考程度にしていただければと思います

安全衛生委員会も月に1回、面談者についても日によって増減があります

面談などがないときに各種データ整理であったり、次回のイベントの資料作成などを行っていきます

産業保健師の年収はどれくらい?

産業保健師の平均年収は380万~800万円ぐらいと思います

産業保健師の場合、企業に勤めるためその企業の賃金基準になります

そのため、企業の規模、業界、都心部か地方なども関係してきます

また、企業によっては年齢に応じた給与体系があるため、経験があってもいきなり年収があげにくいこともあります

ただし、健康経営に力を入れている企業などは経験なども考慮してくれることもあります

よく看護師と比較されることもありますが、看護師と比べると少なく感じるかもしれません

夜勤や残業がない分給与が下がる可能性もあります

自分自身の働き方を考えて選択されるといいと思います

どの職種でも同じことが言えますが、未経験で入社して勤務する場合は年収が低くなることがあります

しかし、保健師と経験を積み、スキルを身につけることで転職して年収を上げていくこともできます

産業保健師の会社での立ち位置

産業保健師として働いてみると、思っていたのと違うなどとギャップを感じることがあります

企業にとって従業員は人財です!従業員の健康は気にかけます!

と言いつつも現状は対応できていないところがあることや

健康経営に関心がなく、形式だけ保健師を雇っている企業もあります

そのような場合ですと、必要とされていないと感じることもあります

そのような企業であると意見が通りにくいことや肩身が狭く感じて退屈に感じるかもしれません

また、事務作業など他の作業に振り回されることもあります

しかし、そのようなことばかり考えていても勿体ないので、折角保健師になることができたのであれば

少しでも産業保健を学び、産業保健師としての経験を積むことで次の選択肢が増えてくると思います

産業保健師になれたから楽であるかというと、そうでもなくスキルを身につけていくことが大切となってきます

さいごに

産業保健師がどんな仕事をしているのかを書かせてもらいました

どんな仕事かイメージしてもらい産業保健師を目指してもらえればと思います

産業保健師は全国に約3,000人しかいなく、働きだしてからもスキルが要求されるため

働くことも難しく、継続するのも苦労することがあるかと思います

実際に保健師になってみると、ふざけた人でも保健師をやっていることがあります

そうではなく、本気でやる気がある人がもっと保健師として働いてもらえるともっと産業保健が活気づくと思います

是非皆さんと産業保健について考えていきたいと思います