仕事について

健康ポスターは学びが多い

産業保健師として、働いている方の中にはスキルアップしたいと思い研修会や講義に参加されている方も大勢おられると思います。

研修会や講義を受講して基礎知識は身につけたけど、それだけではいまいちスキルアップしているのか分からないという方も中にはおられると思います。

私も上記のような悩みを抱えていた時期がありました。その時にベテランの産業保健師の方に相談したところ「はりもぐちゃん、健康ポスターを書いてみたら?保健師だよりではなく健康ポスターだよ」と教えてもらいました。健康ポスターを書くとは?と聞き返しましたが「いいから書いてみなよ!」と教えて頂いたため自分なりに健康ポスターをどのように書いたら良いか試行錯誤しながら書いていくうちに下記のような利点があることに気づきました。

健康ポスターを書くことで様々な利点に気づくことができたので、今回はそのことについて書いていきたいと思います。

健康ポスターを書くための注意点

※下記の内容はあくまで、自分が決めた理由なので参考程度にしていただければと思います。

①最低4回はポスターを作成する

ポスターを毎月書くことができるが一番いいとは思いますが、毎月ポスターを書くのは時間もかかり、普段の業務内容+αは負荷がかかり中途半端なポスター作成になっては意味がないです。

そのため、年に4回はなるべく書くようしました。

②サイズはA3で文字数は200文字以内で作成する

はじめの頃は健康ポスターではなく保健師だよりかな?と思うぐらい文字をたくさん書いていました。自分的にはよく出来た!と思っていました。

しかし職場巡視をした際に、従業員に健康ポスターの感想を聞いた時、文字が多くて読みにくいと言われました。

その時に限られた文字数で従業員に理解されるように、産業保健師が伝えたいことを書くことが大切だと気づきました。

伝えたい内容をを書かなすぎても文字数がオーバーしてしまいますし、内容を書かなすぎても従業員に理解されません。

従業員が読みやすく、興味を持ってもらうように書くことが大切です。

③従業員にポスターを見てもらうためにどうするかを考える

ポスター作成は本当に難しいです。そのためポスターが無事に作成できたら私はそれだけで大満足していました。しかし、それでは全く意味がありません。

そもそもポスターを作成した目的は何なのか?と振り返ることが大切です。

例えば、従業員がポスターを見ることで少しでも自分自身の心身の健康に興味を持つことができ自ら健康保持増進に向けて行動することを促すため、産業保健師の存在を知ってもらうためなどです。

目的の振り返りが出来たあとは、従業員にポスターを見てもらうためにどのような行動が必要と思うかを考えます。

例えば、社内便やメールで従業員に周知する。直接従業員の部署に行きポスターを渡す。上長へポスターを渡して部下にも読んでもらえるように伝えるなどです。

また、いつでも問い合わせができるように必ず産業保健師の社内メール・内線番号の記載をしていました。

私は、自分の存在も従業員に知ってもらいたい気持ちもあり、コミュニケーションも図りたいなど様々な目的があったため直接部署にポスターを持っていき、上長にポスターを渡して「部下の方と是非見ていただければ嬉しいです。何か質問があるときは気軽に相談ください。感想でも嬉しいです。」と伝えていました。

さいごに

あくまで、上記の内容は自分が健康ポスターを書くことで気づいた利点です。

実際に健康ポスターを書いてみて保健師だよりではなく、ポスターを書くというのが重要だと本当に思います。

前回記事でも、記載していますがポスターは本当に学びが多いです。

短文で、従業員に興味を持ってもらえる記事を分かりやすく書くことは、本当に難しいです。しかし、このスキルを身につけることで説明力や表現力、コミュニケーション能力、行動力などが格段に上がります。

健康ポスターを書いてみたら?とアドバイスをくださった先輩には本当に感謝しかありません。

私も、まだまだ知識不足な部分が多いですが日々成長できるように努力した行きたいと思います。