仕事について

上司との関わり方で気をつけていること

産業保健師として働いている方の中には、健康管理部に所属し産業保健師として働いている方やどこかの部に所属し産業保健師として働いている方がおられると思います。

中には、保健師が主任や課長・部長の立場で産業保健師の業務を管理している企業もありますが、そうではなく上司がどこかの部と兼任で管理しているところもあると思います。

兼任している上司とのやり取りをしている時に「何で理解してくれないんだろう」「保健師がいる意味は?」とつらい思いをしてきた方もおられると思います。

今回は、私が上司との関わりで気をつけていることについて書いていきたいと思います。

上司と同じ目標を決める

今まで、色んな上司の方とやり取りをさせて頂いた中で1番大切なポイントだと思っています。

そもそも上司と目標にしているものが違っていたら、どんなに従業員や会社のために、よりよい健康管理体制を作り上げたとしても評価されません。

そのためには、上司がどのような目標を持って働いているのかを、しっかり聴く必要があります。

自らすすんで上司にコミュニケーションを図りにいき、信頼関係をしっかり築くことが大切です。

時間はかかると思いますが、目標がしっかり定まっていない状況で業務をこなしても、いつかお互いの仕事に対する認識のズレを感じ自分が後々苦労することになります。

そして、上司の目標を聴いた上で健康管理と結びつけれそうなところから、取り組むようにします。

上司をコントロールする

上司を、自分が目標とするゴールに誘導してしまえばいいんです!

こう書かれると「それが、できたら苦労しません」と思われると思います。

具体例で説明すると、例えば私が健康管理の強化したい部分を書いた報告書を上司が自分で書いたように報告したとします。

この様なことをされると、悔しい!納得できないと思われる方も多いと思います。

私自身も、以前はこのような思いを感じていました。

そして、私が書いた報告書です!と上司に言い返したこともあります。

しかし、この行動は目的を履き違えてると思います。

産業保健師は、従業員の心身の健康保持増進を支える立場です。そのために書いた報告書です。

残念ながら、産業保健師の報告書と上司の報告書とでは、経営者が報告書を見てくれる可能性は、上司からの報告書の方が高いことが今まで経験した中では多かったです。

目的は、経営者に対して健康管理体制について産業保健師の意見を伝えることです。

この目的を達成するために、上司をコントロールすることが大切です。

分かりやすく数値化で説明する

数値化で表して説明することは、1番説得力があります。

業務の成果を数値を使用し表すことで、上司も産業保健師の業務内容を評価しやすくなります。

また、経年変化も見やすくなります。

別記事の【統計学について】に数値のまとめ方法について記載してますので、読んで頂ければ嬉しいです。

さいごに

上司とコミュニケーションが上手く図れず、どのような関わりをしていけばいいか分からず、苦労されている産業保健師の方も少なくないと思います。

私自身もとても、苦労してきました。

しかし、納得いかない行動を上司にされたからと、上司に対して真っ向から正論をぶつけても関係が悪化する可能性が高いです。

大事なのは、こちら側が上司をマネージメントする力を身につけることです。

目標を達成するためには、どのような手段を取るべきなのかを考えて行動することが大切だと思います。

上司の考えを変えることは、とても時間がかかります。また、時間をかけても変わらないかもしれません。

それよりも、マネージメント能力を身につけた方が今後どのような場面でも役立つ機会が多いと思います。

私もまだまだ経験不足ですが、日々精進して行きたいと思います。