従業員の心身の健康保持増進のためにも、もっと他部署や上司と連携していき、新しい企画を立案実施していき、よりよい健康経営を会社全体で目指していきたいと考えている産業保健師も多いと思います
けれど、なかなかコミュニケーションが上手くとれずに困っているという方や、そもそも何から手をつけていけばいいか分からないという方もおられると思います
私自身、産業保健師を始めたばかりの頃は上司や他部署と連携が取れず「何で話を聞いてくれないんだろう?」「興味が無いんだろうな……」と悩んだことも多く新企画立案なんて夢のまた夢の話でした
しかし、産業保健師として働いていくうちにポイントを抑えることで上司や他部署と連携を取りながらスムーズに新企画を立案実施する事が出来ました
私が気をつけたポイントとしては
- 現時点での会社のペースに合わせた企画を立案
- 会社にとってどのようなメリットがあるのかデータで説明
- 焦らずに時間がかかっでも、丁寧に実施する
この3つのポイントを意識して取り組むようにしてきました
具体的に、どのようなことに気をつけてきたかについて書いていきたいと思います
現時点での会社のペースに合わせた企画を立案
当たり前のことですが企業によって、健康経営に力を入れている企業もありますし、あまり健康経営に関心がない、もしくは健康経営って具体的に何をすればいいかが分からないという企業もあります
このような企業に対して、一般的な健康経営を説明しても「それで?何だって言うの?うちの企業にその取り組みは本当に必要なの?」と返答される場合や「いいんじゃない?(よく言ってる事が分からないけど…)やってみたら?」と話を適当に聞かれてしまう場合もあります
このように思われてしまったら、話し合いを重ねてもあまり意味がないもので終わってしまう可能性があります
そのためにも、現時点で会社が出来ている健康経営の取り組みと、もう少し力を入れていけばいい部分を把握し、上司に伝え「この取り組みならやってみたい」と思う内容で企画を立案するように意識していました
会社にとってどのようなメリットがあるのかデータで説明
新企画をする上で、この企画を実施することでどのようなメリットがあるのかを説明し、納得した上で実施しなければただの自己満足で終わってしまいます
このような結果にならないようにするためにも、どのようなメリットがあるのかを分かりやすく相手に説明し理解してもらうことが必要です
内容を理解してもらうためには、データを用いて説明することが大切です
いくら言葉で説明しても、話が長すぎても短すぎても伝わらないこともあります
そのためにも、データなどの図を用いて誰もが目で見てすぐ理解できるような資料を作成し上司に伝えることが大切だと思います
焦らずに時間がかかっでも、丁寧に実施する
新企画を立案し、直ぐにでも実施していきたいと気持ちばかり焦ってしまい中途半端な結果で終わってしまっては意味がないと思います
このような結果にならないためにも、しっかりと下準備をした上で企画に取り組むことが大切です
年に1回新企画が立案出来ないのではあれば2年に1回新企画を立案すればいいと思います
そして、適当に企画内容を実施せずに試行錯誤しながら丁寧に1つ1つこなすことを意識して企画を実施することが重要だと思います
私自身、現在勤めている企業では年に1回新企画を立案し実施していますが、実施する2年も前からしっかり下準備をした上で上司に報告し実施するようにしています
さいごに
新企画を立案し直ぐに実施することは、とても難しいです
新企画を成功させるためには、しっかりと話し合いを重ねて準備をした上で取り組むことが重要です
そのためにも、普段から1つ1つの業務や従業員や上司との会話の中でアンテナを張り「来年は、◯◯の取り組みもしてみたらいいかも」と思ったことがあればデータを集めたりなど下準備を進めていくことが大切だと思います
産業保健師として働いて5年目になりましたが、まだまだ知識不足だなと感じることが多々あります
しかし、少しずつでも成長していけるよう日々努力していきたいと思います