保健師

新入社員面談 どのようなことを意識して面談している?

新しい年度になり新入社員に対して、産業保健師からフィジカル面やメンタル面についての講義を実施したり、新入社員1人1人と面談しフィジカル面、メンタル面の不調者を早期発見し対応したりしている企業も少なくないと思います

私が今まで勤めてきた企業でも、必ず新入社員に対して産業保健師より何かしら講義や面談を実施していました

新入社員の方たちに産業保健師の仕事内容を知ってもらうためにも、新入社員との関わりを持つことは大切です

しかし、どのような関わりが大切なのかどのような事に気をつければいいのか分からないと思われる方も多いと思います

私自身、産業保健師として働きだした当初は何を重要視すればいいのかが分からず、ただ必死に新入社員研修をこなしていました

現在産業保健師として働きだし5年目となり新入社員に対して下記のポイントを意識していくようにすることで、新入社員と円滑にコミュニケーションを図ることができるようになりました

私が、新入社員と関わる上で

  • 話しやすい雰囲気を作る
  • 1つ1つの発言や態度を見落とさない
  • ただの雑談で終わらないようにする

この3点を意識することで、メンタル面やフィジカル面の不調者を早期発見、早期対応することができる場面もありました

具体的にどのようなことを実施してきたかについて書いていきたいと思います

話しやすい雰囲気を作る

新入社員に関わらず、従業員と関わる上で従業員の方が「この保健師、何だか話しにくいな~」と思われるような反応をされた場合、今後の関わりも難しくなってしまいます

このようにならないためにも、従業員の方が「この保健師になら相談してもいいかな?」と思ってもらえるような対応をしなければなりません

そのためには、従業員に合わせた雰囲気作りが大切だと思います

ハキハキ明るく話す方が話しやすい従業員もいれば、穏やかに話をしっかり聞いてほしい従業員もいます

初回面談で、産業保健師が従業員の小さな反応を見落とさないで、その方に合った対応をしていく事が重要になります

このスキルを習得するためには、数をこなしていくことも大切ですが面談1つ1つを丁寧に対応していくことも大切です

1つ1つの発言や態度を見落とさない

新入社員の方と面談している中で、相手の些細な反応や発言や態度を見落とさないことが、メンタル面やフィジカル面の不調に気づく上で大切になってきます

そのためにも、アンテナを高く張り「何でこのような発言をするのかな?」「何だか、元気がないように思うけど」と何か気になるという反応を見落とさないようにすることが大切です

面談中に、気になる新入社員がいれば必要な情報を上司や産業医に相談しフォローを開始するなどの対応をすることが可能です

ただの雑談で終わらないようにする

話しやすい雰囲気を作ろう、まずは信頼関係を築くことを意識しようと考えて面談することはとても大切だと思います

しかし、ただの雑談で終わってしまうこともあります

これでは、勿体無いと思います

私も、産業保健師1年目の時はコミュニケーションを意識しすぎてただの雑談で終わってしまったこともありました

雑談で終わるだけでも、多少の利点はあるかもしれませんがメンタル面、フィジカル面の不調者の早期発見にはならないと私は思います

そのためにも、何のために面談を実施しているのかを理解して面談を行うことが大事だと思います

さいごに

新入社員への面談は、産業保健師として働き始めた方には面談に慣れるいい機会だと思います

私も、産業保健師1年目や2年目は若い従業員の方の面談を何件もこなしてきて、面談に慣れるようにしていました

しかし、面談に慣れるだけではあまり意味が無いと私は思います

そのためにも、日頃の業務から丁寧に対応していき常にアンテナを高く張り業務をこなしていくことが大切だと思います

私もまだまだ、知識不足や経験不足を痛感する毎日ですが少しでも成長していけるように、努力していきたいと思います