保健師NEWS

産業保健と看護を読んで

産業保健師として働いている方なら、ほとんどの方が読まれている産業保健と看護があります

この本は、その時期の旬な話題を記載していたり、他企業の産業保健師の取り組み方も記載してあり、産業保健について悩んだ時は必ず読み返して自分の勤めている企業では、どのような取り組みができるだろう?と考え記載内容を自社ならでは取り組みに変えて実施していました

今回は2年も前のものですが、産業保健と看護2018 Vol.10の説明力と回答力を磨く保健指導を読んで、様々な取り組みを実施している産業保健師ををみて、保健指導だけではなく説明力や回答力は産業保健業務のどの場面でもとても重要になってくるのでは?と感じました

具体的になぜ説明力や回答力が、産業保健業務で大切なのでは?と感じた理由は3点あります

  • 中途半端な説明は相手の不安を煽る
  • 端的に分かりやすく説明することで、相手も理解してもらいやすい
  • コミュニケーション能力を向上させることで、業務をスムーズに行うことができる

この3点がなぜ大切だと感じたかについて、具体的に書いていきたいと思います

中途半端な説明は相手の不安を煽る

従業員の方から産業保健師はフィジカル面やメンタル面、法律のことなど様々な質問を受けます

その際、分からないことを濁して説明したり、中途半端な知識で説明をしてしまうと逆に従業員の不安を煽る結果になってしまうと思います

従業員に不信感を持たれてしまうと、従業員の方に「産業保健師に相談してもな……何だかよく分からない回答だしな……」と思われてしまい、コミュニケーションを取りにくくなってしまいます

そのためにも、適当な説明をするのではなく分からないことは分からないと伝えたり、きちんと調べてから再度回答したりなど丁寧な対応が大切だと思います

端的に分かりやすく説明することで、相手も理解してもらいやすい

丁寧に質問に対して答えたり、要点がまとまらず、ダラダラ話してしまうと相手からしたら「それで、結局何が言いたかったんだろう?」と思われてしまい伝えたかったことが伝わらず、また1から説明をして時間がものすごくかかってしまう場合や、結局相手に理解されないまま終わってしまったという、残念な結果になってしまいます

このような結果にならないためにも、相手の質問をよく聴き何が伝えたいのかを理解し、その質問に対して端的に分かりやすい言葉を用いて説明する事が大切だと思います

そのためにも、説明力や回答力はもちろんですが聴く力も身につけることも大事だと思います

コミュニケーション能力を向上させることで、業務をスムーズに行うことができる

コミュニケーションは、産業保健師に限らずどのような職業でも必要不可欠です

その中で、説明力や回答力はコミュニケーション能力を向上させる上でもっとも重要なことだと思います

そもそも、説明力や回答力がなければ新企画を立案したところで周りの方が何をしたいのかが理解できず、中途半端な理解で終わってしまう可能性が高いと思います

この2つのスキルを向上させることで、他職種との連携もスムーズに行えて業務を円滑に行うことができると思います

そのためにも、普段から従業員とコミュニケーションをとったり発表の場を設けてもらい、普段から人に説明することに慣れていくことも大切だと思います

さいごに

回答力や説明力は、本や研修会に参加することで知識を得ることができると思います

しかし、知識を得ただけではあまり意味が無いと思います

大事なのは、実践で活用できるかだと思います

そのためにも、普段から失敗をすることを恐れずにすすんで従業員とコミュニケーションをとることが大切だと思います

私も説明力や回答力スキルを身につけるために、普段から他職種とのコミュニケーションを図るようにしています

失敗も多く落ち込むこともありますが、少しずつでも成長していけるよう今後も努力していきたいと思います