保健師NEWS

産業保健21の記事を読んで

今回は私が購読している『産業保健21 2021.4 第104号』の雑誌に記載されている《治療よりも予防の観点から食育を重視安全の基盤としての健康を確立したい》の記事を読んで、自分の働いてきた企業での経験も踏まえて感想を書いていきたいと思います

【産業保健21】は他企業の健康経営の取り組みも分かり、とても勉強になる部分が多いです 

まだ、読んだことがないという方はぜひ1度読んでみることをオススメします

大まかな記事の内容

従業員数109名の会社で、会社のトップが安全のベースとなるのは健康であると理解しており、そのために会社としてどのような取り組みが必要かを理解し、積極的に取り組んでいる企業です

取り組み内容としては、従業員の運動週間を身につけてもらうために社内ジムを設置したり無料で使用出来るスポーツクラブとの契約をしたりしています

また、会社ができる予算内で実施できることから積極的に取り組んでいます

トップの考えが、健康経営の取り組みが社員の働きがいや離職率の低下、採用力向上などにつながる、健康経営が疎かで安全とか職場の改善がらうまくいくとは思わないと、断言しています

そのため、余裕ができたら健康経営の予算を作るのではなく、積極的に健康に予算を増やしながら自社ならではの健康経営を目指していっている会社の記事を記載しています

この記事を読んでの感想

やはり、トップダウンの取り組みが1番早く取りかかることができると思いました

また、トップが従業員の健康についてどれだけ理解しているかが健康経営のポイントになるとも思いました

ホワイト500が欲しいからといった理由で、ホワイト500を取得するための内容を基に健康経営に取り組んでいくという形でも従業員の心身の健康をサポートすることは出来るかもしれませんが、それだけでは本当の意味で従業員の心身の健康のことを理解はしていないと思います

なぜ、健康で働くことが大切なのかをトップが正しく理解しているかしていないかはとても重要なことだと改めて理解する事ができました

自分の会社で産業保健師として何ができるの?

残念ながら今の勤めさせて頂いてる企業では、どちらかというとホワイト500が欲しいから健康経営に力を入れている企業のように思えます

トップも「今年も会社イメージのためにホワイト500を取ろうね」と管理職たちに公言しているような方です

こういう会社なら仕方ないよね……と諦めるのではなく、産業保健師として何が出来るのかと考えた時に従業員1人1人が自分の健康について考える機会を設けることだと思います

有難いことに、現在勤めている企業では全従業員と産業保健師が年に1回は面談を実施しています

この面談を活用して従業員に、自分の心身の健康について理解してもらうように指導し、従業員が自分の健康は自分で守るように意識付けをすることが大切だと思います

保健指導だけではなく、健康イベントや保健師だより、セルフケアやラインケアなどを講師として実施するなど様々な取り組みを実践していくことが大切だと思います

さいごに

健康経営について、会社全体で真剣に考え取り組んでいる企業で産業保健師として働けたら、仕事にもやりがいを感じられるのかな?とも思います

しかし、全部がこのような企業ではありません

なら、転職をしてやりがいを感じられる企業で働く!という方法も悪くないと思います

大切なことは、限られた資源の中でどのように考え行動していくかだと思います

健康に興味がないトップなら、従業員たちから健康に目を向けてもらうようにし、自分の健康は自分で守ると1人1人が認識することが大切だと思います

産業保健師として、まだまだ知識不足やスキル不足を痛感する日々ですが、諦めずに努力し成長していきたいと思います