産業保健師の役割は従業員の心身の健康保持増進をサポートする立場だと思います
そのためにも、他職種との連携は必要不可欠で、自らすすんでコミュニケーションを図りにいくことも大切ですし、健康教育や保健指導を実施し従業員が自らの健康に目を向けることができるようにサポートする事が大切だと思います
しかし「人と話すのは苦手……」「人と話すことは好きだけど、コミュニケーションをとるとか、連携を図るためとか、説明力とかを求められてしまうと、いまいち自信が無い……」「人前で話すとどうしても緊張してしまい、うまく話せない……」などと悩んでいる方も少なくないと思います
私も今でも人前で話すことや人に説明することに対して、苦手意識があります
しかし、苦手だからと逃げていたり他力本願でいても何も成長が出来ないと思います
そのため、少しずつでも慣れていくように
下記のような練習を積み重ねて実施していくうちに、以前よりはスムーズに人前で話すことができるようになり、人前で話すことがそれほど苦痛ではなくなりました
私が実施してきたことは3点あります
- まずは少人数の規模から講義を実施していく
- 短時間の講義から実施していく
- 少人数や短時間の講義になれてきたら規模や時間を徐々に増やして実施していく
この3点から練習を始めていくことをしていました
具体的にどのようなことを実施していたかについて書いていきたいと思います
まずは少人数の規模から講義を実施していく
人数は最高でも10人程度の人数で、講義を実施していくことから始めました
講義の内容は主に健康教育を実施し、集まって頂いた従業員の方も健康に興味があり自らすすんで健康教育に応募して頂いた方たちばかりだったので、私の拙い言葉でも一生懸命聞いて頂ける方たちばかりでした
講義が終わった後は質問をして頂けたので、自分に足りていない部分に気づくこともできました
このような従業員たちのおかげで、自信が少しずつ持てるようになりました
やはり、講義に不慣れで緊張している時に、従業員の方が話を聞いてくれなかったり寝ていたりするのを目の当たりにしてしまうと、自信がなくなってしまい、苦手意識が更に強くなってしまうと思います
まずは、健康に興味がある方たちへの講義を実施してみることもいいと思います
短時間の講義から実施していく
恥ずかしながら、20分も講義をすることが私はできませんでした
20分の枠を設けて頂いても、緊張して早口で話をして時間だけが余ってしまったりスライドやカンペを読むことに集中してしまったり、あまり意味がない講義を実施していました
このような、講義を何回実施してもあまり意味がないのでは?と思います
そのため、10分程度の講義みたいな講演会を実施していくことから始めました
講義内容も肝機能について、お酒の飲み方についてなどテーマを絞り実施していくようにしました
テーマを絞ることで、スライドなどの作成もスムーズに行うことができました
少人数や短時間の講義になれてきたら規模や時間を徐々に増やして実施していく
短時間の講義や、少人数の講義に慣れてきたら徐々に時間や人数を増やしていくようにしました
健康教育のやり方も人数に合わせてグループワークを実施したり、声の抑揚も考えてみたり、講義の話し方や、間のとり方を意識していくなど初めのころは、あまり意識出来なかったことも考える余裕が出てきました
自分の理解度や自分のペースに合わせて実施していくことが大切だと思います
さいごに
自分に余裕がない時は、何をやってもうまくいかないということが続き、自信を喪失してしまい苦手意識が更に強くなると思います
まずは、焦らず1つ1つ丁寧に実施していくことが大切だと思います
今後も産業保健師として成長していけるよう、丁寧な仕事を心がけ日々少しずつでも成長していけるよう努力していきたいと思います