仕事について

メンタルフォロー?何をすればいいか分からない……産業保健師1年目の時に最低限実施していたこと

産業保健師の役割は従業員の心身の健康保持増進をサポートすることです

そのため、健康診断結果で数値が悪かった従業員に対して保健指導や再検査受診をすすめるなどフィジカル面でのフォローや、メンタル不調になった従業員に対して職場や本人とやり取りをしてメンタル面でもフォローします

しかし、メンタル不調者のフォローってどのようなことを実施したらいいの?どのくらいの期間でフォローしたらいいの?そもそも何に注意してフォローしたらいいの?など様々な疑問があります

メンタルフォローで、これが1番正しい方法!というのは難しいと思います

理由は、いくら模範的な対応をしたところで必ずメンタル不調が改善するといった確証がないからです

従業員1人1人にあったメンタルフォローが実施できることが大切なのかな?と思います

しかし、入社して間もない方や産業保健師として初めて働く方は「結局どうすればいいの?」と悩むと思います

私も入社して間もない時は同じように悩んでいました

そのため、私はメンタル不調者のフォローをする際下記の3点に気をつけて実施していくようにしたら、流れはつかめるようになりました

  • 急性期の場合はこまめに連絡を取るようにする
  • メンタル不調者の意見に偏らずに冷静に話を聴く
  • 必要時は報告、連絡、相談は忘れずに実施

具体的にどのようなことを注意して実践してきたかについて書いていきたいと思います

急性期の場合はこまめに連絡を取るようにする

メンタル不調者の状態によってフォロー期間を変更することが大切だと思います

そのため当たり前ですが、急性期の方に対しては週1回や2週間に1回フォローをしていくようにし、状態が安定してきたら月1回など間隔を空けてフォローするようにしていました

フォローの方法にもよりますが、メールや電話などのフォローであれば就業時間内でも手短に済ませることができますが、面談となれば就業時間中に職場を抜け出しての面談となります

メンタル不調者の状態に応じてフォロー間隔も考えていかなければ、メンタル不調者の職場の同僚たちからしたら「いつまで面談続くの?急に抜けられたら困る」という思いが出てくる可能性もあります

そのため、ただ何となく2週間に1回のフォローと何日も継続するのではなく従業員の状態に合わせたフォローを実施することに注意していました

メンタル不調者の意見に偏らずに冷静に話を聴く

メンタル不調者の話に共感しすぎたり、優しすぎる方はついつい同情してしまいメンタル不調者の意見に偏ってしまい「何て可哀想なんだろう」「職場が悪いんだろうな」と本人の意見だけで全て判断してしまう場合もあります

これでは、フォローとは言えないと思います

話を聴くことはとても大切ですが、聴きすぎてしまわないように常に冷静で中立な立場で話を聴くことが大切だと思います

メンタルフォローで重要なことは症状が再発しないように、本人自身でメンタル不調の原因を振り返ることができ解決策を考え行動していくことだと思います

フォローの意味を間違えないように注意してフォローをするようにすることが大切だと思います

必要時は報告、連絡、相談は忘れずに実施

報告、連絡、相談はメンタルフォローに限らずどのような場面でも必須だと思います

分からないことも「まぁ、このぐらいで大丈夫だろう!」と自己判断で、適当な仕事をするのはご法度だと思います

忙しそうだから……話しかけにくいから……と報告、連絡、相談を怠るのではなく、職場や人事部に報告した方がいいことは後回しにせずに必ず報告するなど、当たり前のことはきちんと実施するようにしていました

さいごに

メンタルフォローに限らず、雑な仕事のやり方をしていると、いつまでも成長できないと思います

「よく分からないけど、こんな感じでいいかな?」と適当に済ますのではなく、まずは最低限のことから丁寧に1つ1つ実施することが大切だと思います

今後も丁寧な仕事を心がけて日々の業務をこなしていきたいと思います