産業保健師として働き始めたばかりの時は、産業保健師の仕事が楽しいと感じない……自分が産業保健師として働きたかったはずなのに、この業務が得意!この業務が好き!この業務に興味がある!というものが見つからない……と思うことが多々ありました
そして自己嫌悪に陥り自信を無くしてしまったこともありました
産業保健師に限らず仕事をする上で、本人の努力だけではどうにもならない“ センス”もあると思います
このセンスを伸ばすのは本当に難しいし、がむしゃらに努力したからといって、直ぐに結果に繋がるものではありません
じゃあ、結局何をすればいいの?と悩んだ挙句、私はまずは3つのことを意識して仕事を実施することから始めました
その3つの内容とは
- ベテラン産業保健師の真似から入る
- 必ずフィードバックをする
- 自分の能力を理解し自分らしさも取り入れてみる
この3点を意識していくことで、徐々に自信を取り戻し産業保健師の業務が楽しいと思えるようになりました
具体的にどのようなことを実施してきたかについて、書いていきたいと思います
ベテラン産業保健師の真似から入る
この方法は、本当に学びが多かったです
まずは、ひたすらベテラン産業保健師の仕事のやり方を真似することから始めます
仕事のタイムスケジュールの組み方や、従業員への電話の対応の仕方、保健指導時にどのような流れですすめていくのか、健康教育の時は何から準備をスタートして講義の際は、30分の講義ならスライドは何枚ぐらい作成しているのか、どのくらいのスピードでスライド1枚を読んでいるのか、声のトーンや話すスピードはどのくらいなのか、上司に相談事項がある場合は何に注意して話をしているのかなど、大先輩の行動1つ1つを観察しひたすら真似をしながら業務を行っていました
1人職場の時は、研修会で出会えたベテラン産業保健師の方から教えて頂いたりして実施していました
なぜ、このようなことを実施していたかというと、そもそも自分は産業保健師業務の何が苦手でつまづいているのかが分からなかったため、このようなことを実施していました
自分の得意不得意を理解しないまま、ただがむしゃらに業務に励んでも結果が伴わず落ち込んでしまうのでは?と思います
そのため、今までの自分の仕事のやり方とベテラン産業保健師の仕事のやり方を理解し、自分に足りていない部分に気づけるためにこのような行動をしていました
必ずフィードバックをする
いくら真似をしたからといって、全てが上手くいくわけではありません
ベテラン産業保健師ならスムーズに行っていた業務も、自分が実施したら上手くいかなかったということもあります
その場合は、必ずフィードバックをしてアドバイスや指導をして頂いていました
質問の仕方も無礼がないように試行錯誤したけど、やっぱり上手くいかなかったので教えて下さいという風に、上手くいかなかったから教えて!ではなく、必ず自分であれこれ考え行動や努力した後にフィードバックするようにしていました
有難いことに昔から人運には恵まれており、とても親切にまた的確に指導をして頂きアドバイスを受けたことを直ぐに実践するなどしていました
自分の能力を理解し自分らしさも取り入れてみる
ベテラン産業保健師の仕事のやり方や、思考などを真似していくと自分の能力に気づくことができます
所詮、真似は真似です
ベテラン産業保健師だからまかり通ることもたくさんあります
これらを理解した上で、自分らしい従業員への対応の仕方について考えるようになりました
保健指導で従業員とコミユニケーションをとる際どういう流れを意識するのか、健康教育の際はどのようなスライドを作成し声のトーンや表情は?など自分らしい業務のやり方を実施していくように意識しました
そして、少しずつ従業員にはりもぐらしさを理解してもらえるようにしていきました
さいごに
分からないこと、自信がないことも解決策を考えて行動することが大切だと思います
誰しも初めから全て上手くいくことは少ないと思います
そこで諦めずに行動することが大切です!
私もまだまだ産業保健師として知識不足やスキル不足、センスの無さを痛感することが多々あります
しかし、少しずつでも成長していけるように努力していきたいと思います