産業保健師として働いていると、長時間労働者面談、保健指導や海外赴任者フォロー、健康診断事前準備や事後措置、メンタル不調者のフォロー、健康教育などの業務を行いますが、これらの業務を行う上で必ずデータ処理やアナログな事務作業を行うことが多いです
ましてや、産業保健師として本来であれば不要な作業では?と思うことも任されている方も少なくないと思います
産業保健師と働いている方の中には「産業保健師としての業務は、あまり出来ておらず事務作業ばかりしているよ……」「本当はもっと保健指導などに力を入れていきたいと思うけど、マンパワーが足りず……」という方もおられると思います
このような状況に陥らないためにも、上司や人事部や総務部などに相談し、産業保健師の役割について1度話し合いをしたという産業保健師も少なくないと思います
話し合いの結果、業務負荷が軽減し産業保健師としての業務に力を入れることができたとホッと一安心し、今まで時間をかけれなかった業務に集中することができると思います
そして、会社にとって何かしらメリットのある結果や課題、新規業務などを出していく必要があると思います
今までと同じような業務内容を実施していたら、相談を受けた上司や他部署からしたら「業務を軽減したのに、結果が出てない……ただ楽をしたかっただけでは?」と勘違いされてしまいます
- このような結果にならないためにも、私は上司や他部署に相談した際は下記のことを必ず意識しています
- データ処理能力は、ある程度は身につけておく
- 相談する前に実施していきたい業務の土台作りはしておく
- 進捗状況を報告する
この3点は意識していました
具体的にどのようなことを実施してきたかについて書いていきたいと思います
データ処理能力は、ある程度は身につけておく
ものすごくExcelを使いこなせるようになるのは、難しいです
しかし、産業保健師の業務はデータを扱いそのデータから健康課題を見つけることが多いです
そのため、ある程度データ処理のスキルが求められます
もしかしたら、Excelなどを使いこなすことで事務作業を軽減できる可能性もあります
事務作業が……と嘆く前にまずは、自分のデータ処理のスキルを上げておくことは意識して取り組んでいます
相談する前に実施していきたい業務の土台作りはしておく
業務について相談するのは、何かしらの理由があるからだと私は思います
ただ、産業保健師の本来の業務ではないと伝えるのも悪くはないかもしれません
しかし、上司や他部署からしたら「そんなこと、当たり前。本来自分たちの業務でもないこともやってるよ……」と思われてしまいます
そのため、なぜ業務を軽減したいのか具体的にどのようなことを実施したいのかについて説明することが大切だと思います
事前にデータをまとめたものを用いて説明したり、今の産業保健師の業務の現状を説明したり、空いた時間で何ができるかについて説明することを意識しています
進捗状況を報告する
業務を軽減してもらい、本来力を入れたかった業務がどのくらい進んだが、随時報告するようにしていました
これは、何をしているか分からないと思われてしまうのを避けるために行っていました
上司や先輩に進捗状況を報告することは、当たり前のことと思われると思いますが、自分がリーダー役を任せられるようになり、以外に出来ていない人はいるなぁと感じることがあります
当たり前と思うことでも「自分は出来ているかな?」と振り返ることは大切だと思います
さいごに
求めてばかりで結果が伴わければ、ただのわがままと思われてしまうのは、仕方ないのかなぁと思います
しかし、産業保健師の業務は直ぐに結果が伴う業務ではなく他部署の理解を得るのは難しい部分があります
そのためにも、日頃から産業保健師の役割について知ってもらうために他部署とコミユニケーションを図り、従業員の心身の健康保持増進をサポートできるような行動していくことが大切だと思います