仕事について

産業保健師の悲しい現実

産業保健師の職業に憧れている人は、たくさんいると思います。

しかし、産業保健師として働いてみると「あれ?思っていた産業保健師とは違うな?」と感じることもあります。

今回は、なぜこのように感じてしまうのかについて、自分なりに考えてみたことについて書いていきたいと思います。

健康経営にあまり関心がない

産業保健師を形だけで雇っている企業もあれば、どのように産業保健師を扱っていけばいいか分からない。そもそも健康経営にあまり興味がないと思っている企業も残念ながらあります。

このような企業で働いた場合「よし!健康経営に少しでも興味を持ってもらえるように、まず何に対して興味があるかを考えてみよう!」と考える方もいれば「え?私って必要ですか?」と感じてしまう方もいると思います。

私の場合は前者であるため俄然やる気を出して業務に取り組むことができますが、1人職場で、初めて産業保健師として働いた方は、すぐにこのような前向きな気持ちになるのは難しいと思います。

そして「産業保健師ってつまらないな…」と感じてしまい退職する可能性も高くなってしまいます。

事務作業ばかりでモチベーションが下がる

産業保健師は、事務作業もとても多い仕事です。

企業の中には、役割分担が明確にされており産業保健師の業務に集中できる企業もあります。現在私が勤めている企業は、役割分担が明確にされているため産業保健師業務に集中することができます。

産業保健に関連する事務作業をすることは当たり前のため、あまり苦にはなリませんでしたが、以前勤めていた企業では「これって、産業保健師の仕事かな?」と思うような作業もとても多く、本来しなければならない作業にまで手が回らず「私って何の仕事してるんだろう?」と考えて落ち込んでしまうこともありました。

事務作業を済ませてから、自分の作業を実施するため残業時間も増え心身ともに疲れていました。

産業保健に興味がない同僚と仕事をする

仕事に対しての価値観は人それぞれなので、とやかくいう言う筋合いはないと思います。

しかし、仕事をする上で必要最低限のルールはあります。それを怠っていることは業務放棄だと私は思います。

産業保健師は、企業で働く従業員の方の心身の健康保持増進をサポートする立場です。

そのためには何が企業にとって必要かを考えて、行動する必要があります。

例えば企業側に対してプレゼンテーションをする場面や、コミュニケーションスキルなども身につける必要があります。

しかし企業側から特に何も求められていない場合、ただ言われた作業を淡々とこなしていくだけでも問題はありません。

悪い言い方をしてしまえば、すごく楽な働き方も可能になります。

悲しいことに、楽そうだから産業保健師を目指したという方も中にはいます。

このような方と仕事をしていくとモチベーションも下がり、やる気がなくなってしまう可能性もあります。

最悪の場合、自分が悪者扱いされる可能性もあります。

このような話は悲しいことに、ちょこちょこ耳に入ります。話を聞いていると「ふざけるな!無礼者!!」と怒りたくもなりますが、人の考え方を変えるのは難しいので仕方ないなとも思います。

このような環境で働いている方は転職してもいいと私は思います。

さいごに

産業保健師に限らず、組織で働いていると色んな考え方の人に出会います。中には無礼者もたくさんいます。

このような人たちに振り回されるのは、勿体ないです。

もしこのような環境で働いている方がいるのであれば、転職を視野に入れてもいいと私は思います。

職場環境を変えたことにより、産業保健師ってやっぱりやりがいを感じるな!と思えることが大切だと思います。

1日24時間しかない8時間を仕事に費やしています。この8時間をどうしたいかを考えることが大事だと思います。

私も、自分が理想とする産業保健師に少しでも近づけるように日々努力していきたいと思います。