仕事について

メンタルフォロー体制どのようにしてる?

メンタルフォロー者へのフォロー体制は会社によってそれぞれだと思います。

今回はメンタル不調の従業員に対してどのようなフォロー体制を実施してきたかについて書いていきたいと思います。

キーパーソンを決める

メンタル不調で休職中された従業員の方の中には「保健師と連絡を取り合うのは気が引けるな」「保健師だと緊張してしまって本音を言いにくいなぁ」と思っている方もいます。

そのため、休職中に連絡を取り合う相手を従業員に決めてもらう制度にしていました。会社に所属しており、本人が気軽に相談できる方部署の上司や人事部、同僚、産業保健師など誰でも構いません。

大切なことは本人が休職中に連絡を取れやすい相手を選んでもらうことです。

キーパーソンに選ばれた方は、本人と休職中の連絡を取り合う際どのような連絡手段を使うかを決めてもらいます。電話やメール、直接会って話を聞く方法でも何でも構いません。

本人としっかり話し合って決めてもらうようにしています。

キーパーソンに選ばれた方には、保健師よりメンタルケアの方法を説明をします。例えば、どのような流れでメンタルフォローをしていけばいいのか、禁止フレーズ、通院している病院名、内服薬、睡眠時間、食事、活動内容など会社側が把握しておきたい情報を伝えます。

しかし、必ず本人の状態に合わせて話を聞くように伝えます。本人の気持ちや状態を無視してこちら側がほしい情報だけを聞くのでは意味がありません。

メンタル不調者に対するケアで大切な休息を忘れないように伝えています。

情報共有を実施

メンタル不調の従業員がキーパーソンを選出した後、本人に必要最低限の情報交換を人事部、保健師、所属長と共有しても可能かの同意書を書いてもらいます。

やはり会社側も今後の本人の職場復帰を考えた際、現在の心身状況の把握は必要となります。

そのためにも同意書は必要となります。

同意書の説明は本人の誤解が生じないように丁寧に説明をするようにしています。

本人から同意が得た場合は、人事部・所属長・産業医、保健師とで記録を共有します。

記録用紙は簡単なエクセル表を使用していました。

内容は、キーパーソンが連絡を取った日にち連絡手段方法、面談時間、現在の状況などを記載するようにしていました。

また、キーパーソンの記録を確認して疑問に思うことや聞きたいことがある場合は随時、キーパーソンへフィードバックしていました。

人事部・所属長・産業医、保健師でキーパーソンの記録を確認した際は、確認済という記録を残すようにし情報共有を確実に行うようにしていました。

本人に適切な職場復帰を目指す

キーパーソンの記録を基に本人の状態が安定してきたら、本人と1度産業医面談・人事面談を実施し現在の本人の心身状態を把握します。

そして、面談終了後に本人の今後の職場復帰に向けてのフォロー体制を人事部や産業医、保健師とで確認していきます。

復帰の流れに関しては【メンタル不調で休養した従業員のフォロー方法・復職面談の流れ】の記事を読んでいただければと思います。

さいごに

メンタル不調の従業員へのフォロー体制はこれが正しい!という正解はないと私は思います。大切なことはメンタル不調になった従業員がしっかりと治療に専念することができ心身ともに健康な状態で職場復帰できるようにフォロー体制を作っておくことだと私は思います。

そのためには、どのような体制が必要かを会社全体で考えることも重要ですし、保健師も基礎知識やスキルを身につけることが大事だと思います。

まだまだ、知識や経験が浅く自分に足りてない知識を痛感する日々ですが成長していけるように今後も努力していきたいと思います。