産業保健師の役割は従業員の心身の健康保持増進をサポートする立場だと思います
そのために、保健指導や健康教育・メンタルフォローを実施していくことが必要だと思います
けれども、産業保健師だけの力では従業員の心身の健康保持増進をサポートすることが難しい場面もあります
その場合は他職種と連携したり上司に相談すしたりして、問題を解決していると思います
そのためにも、発言力や質問力や説明力は欠かせないスキルの1つだと考えます
「けれども入社したばかりで、何を発言したらいいかが分からない」「意見を伝えたところで動いてくれるような上司ではない…」と悩んでいる方も少なくないと思います
私も同じ様な悩みを抱えいた時期もありました
しかし、産業保健師経験を重ねていくうちに「今までの自分の説明の仕方では、確かに話を聞いてくれないかもしれないな…」と気づき3つのことを意識していくうちに、話を聞いてくれる機会も増えてきました
私が意識してきた内容は下記の通りです
- 10のことを求められたら、12の結果を出せるように意識する
- 意見だけを述べるのではなく、具体的な計画や過去の実績を用いて説明する
- 何をしても無駄な時は、相手に期待をせずに転職を視野に入れる
具体的にどのようなことを実施してきたかについて書いていきたいと思います
10のことを求められたら、12の結果を出せるように意識する
産業保健師に限らず、どの職種でも企業から求められていることはこなしていくことで、給料を得ることができますし最低限のルールだと思います
求められていることを放棄していて、給料を得ることや信頼を得ることは難しいです
求められていることをしないで給料を貰えるのなら、私もそうしたいです
求められていることをただこなしていくだけでは「それは当たり前だよね」と終わってしまいます
しかし、求められていること+αをこなしていくことで周りからも「しっかり仕事をしてくれるな」と思われ、少しずつ信頼を得ることも可能になります
このような小さな信頼を積み重ねていくと上司や他職種に相談をした際「はりもぐさんが言うなら、やってみようかな!」と有難い言葉や行動を起こしてくれることが何度もありました
信頼貯金を得てからではないと、まともな話をしたところで誰も相手にしてくれないことも少なくありません
意見だけを述べるのではなく、具体的な計画や過去の実績を用いて説明する
「こうした方がいい!」「こうした方が効率がいい!」と意見だけを伝えたところで「言っていることは分かるけど、それをしたからってどうなるの?だから?何?」と思われてしまいます
雑な説明は、相手を不快な気持ちにさせてしまいます
このように思われないためにも、具体的に説明する必要があります
いつまでに何をするのか、短期計画は?長期計画は?実施することで何を得ることができるのかなど、細かく説明することが大切だと思います
説明する際は、相手の仕事状況を考えてするようにしています
何をしても無駄な時は、相手に期待をせずに転職を視野に入れる
いくら試行錯誤を重ねても、話をまともに聞いてくれない上司や他部署の方もいれば産業保健職をただ配置している企業もあります
そのような企業は、長期に勤めていても心身共に疲れてしまい産業保健職が楽しくないと感じてしまうこともあります
その時は、転職を視野に入れることをおすすめします
産業保健職は魅力がたくさんある職種です
自分がやりがいをもって行える仕事や楽しいと思える仕事を見つけるためにも、転職はいいと思います
さいごに
楽しくない・分かってもらえない・人間関係が上手くいかないなど不満に思うことは働いている限り必ず思うことだと思います
その場合は、弱音を吐いたり愚痴を言ったりしていいと思います
しかし、それだけで終わっていては意味がないと思います
大事なことは、このような状況に陥ってしまった時にどのように考えて行動に移すことだと思います
これからも産業保健師として成長していけるよう、日々努力し行動していきたいと思います