仕事について

不妊治療と仕事の両立の大変さ 

現在不妊治療をしながら、産業保健師として働いています

昨今では【両立支援】という言葉が根付いてきていますが、不妊治療と仕事の両立は難しいことが多いなと実感しています

不妊治療を優先するために、キャリア形成を諦めたこともあります

今回は自分の実体験を基に、なぜ不妊治療年ごとの両立が大変と感じているのかについて書いていきたいと思います

通院回数増えることにより突発休が増え周りの方への申し訳なさからのストレス

不妊治療には段階があります

タイミング法・検査で不妊の原因を追求・内服処方・人工授精・体外受精など、どんどんステップアップしいきます

それに伴い通院回数も増加してきます

検査などを行う時は予約が必要な場合が多く、主治医から「◯日なら予約が取れそうですが受診できそうですか?」と聞かれた場合、都合よく日にちが空いていれば良いですが予定がある場合もあります

その場合「1度職場に聞いてみて判断します」という風に答える方が多いと思います

現在不妊治療への理解がある職場である場合が多いですが、やはり急に休むという事自体に申し訳無さを感じてしまい方が多いと思います

私自身、不妊治療を開始した当初職場の理解はある方でしたが急に休むと伝えることに申し訳無さを感じ、通院することがストレスになったこともあります

終りが見えないことに対するストレス

不妊治療を何年続けていれば、必ず赤ちゃんができるいう期限はありません

1年治療を続けていればできる場合もありますし、3年続けても赤ちゃんが出来ない場合もあります

その間に、流産を繰り返すこともありますし一度も陽性反応が出ない場合もあります

この終りが見えない孤独感の精神的ダメージは想像以上でした

仕事をしている最中も、ふとした瞬間に病院のことや今後の治療方針を考えてしまい落ち込んだことも多々ありました

けれども、治療をしなければ次のステップに進めないため通院は続けていきますが、先程も説明した通り職場の方への申し訳無さは募るばかりです

「気にしなくていいよ」と言われても気にしてしまう方が大半だと思います

このような状況が続き、産業保健師としてのスキルアップの道がありましたが諦めて不妊治療を優先することにしました

しかし、実際はなかなか上手くいかず「こんなことなら諦めなくても良かったのでは?」とたまに悔しい気持ちになることもあります

給料面の悩み

不妊治療は、どんどんステップアップするごとに本当にお金を使います

現在、不妊治療の助成金の話が出ていますがいつになるかは分かりません

そのため、不妊治療費のために仕事を継続していかなけれならない方も大勢います

不妊治療をしている私に対して「仕事辞めたら?ストレスもあるかもよ」と気遣いの言葉をかけてくれる人も多くいましたが、やさぐれていた私は「やめたら治療費どうするの?」という思いで話を聞いていました

金銭面の問題で、不妊治療を継続したかったが諦めたという方の話や、不妊治療の補助金が市から出るが世帯年収で補助金が決まるため仕事を辞めた、しかし仕事を辞めたことにより生活費がカツカツになってしまったため、再度働き始めたという方の話も多く聞いてきました

さいごに

不妊治療と仕事の両立を図るため、私はキャリアアップを諦めました

キャリア形成を諦めたからすぐに妊娠できたか?と聞かれた現在妊娠は出来ていません

こんなことなら、諦めなくても良かったな…と後悔することもたまにあります

しかし、良かった点も多々あります

不妊治療でやっと思いで入社した企業で継続して働くことは出来ませんでしたが、ベテランの産業保健師の大先輩から、私の体に負担がない程度の勤務体制での立ち上げの話を頂けたおかげ立ち上げ経験を経験することが出来ました

短期間ではありましたがとても得ることが多く、本当に周りの方には感謝しています

今後も不妊治療に専念しつつ、仕事との両立を上手く図っていきたいと思います