産業保健師の業務の1つに保健指導があります
保健指導は従業員の健康保持増進をサポートする立場として、とても重要なスキルの1つだと思います
しかし、1回の保健指導で直ぐに自分の生活週間を振り返ることができ、行動してくれる従業員もおられますが「何で初めて会った人に言われないといけいないの?」「はいはい自分の健康ぐらい自分が1番分かってますよ」と最初から聞く耳を持ってくれない従業員もいます
初回面談から保健指導スキルがある方や、従業員とのコミユニケーションが上手くいけば問題はありませんが、初めて保健指導を実践する方はなかなか難しいと思います
私も産業保健師として働き始めたばかりの時は、保健指導で数々の失敗をしてきました
何故こんなに上手くいかないんだろう?と悩んでいた時に1回の面談で上手く保健指導を実施しようとしすぎたことが原因だと気づきました
そのため下記のことに注意して実践するようにすると、従業員ともコミユニケーションを図ったり話をスムーズにすすめることができました
私が気をつけたことは下記の3点です
- 1回目の保健指導は信頼関係を重要視し従業員の話を聴くことを意識する
- 2回目の保健指導は検査データから従業員と共に健康課題を抽出する
- 3回目の保健指導はどのような生活習慣を過ごしたか確認
具体的にどのようなことを実践してきたかについて書いていきたいと思います
1回目の保健指導は信頼関係を重要視し従業員の話を聴くことを意識する
初回面談は、本当に重要だと思います
しかし、そこであれもこれもと従業員に健康管理について説明してしまうと従業員からしたら「たくさん話をしてくれたけどよく分からないな」「次の保健師はこんな人なんだー」と保健指導の内容をあまり聞いてない従業員もおられます
それでは、勿体ないと思います
そのため、まずは従業員に自分のことを知ってもらったり従業員が現在取り組んでいる週間に目を向けることを意識しました
生活習慣に問題がない従業員であれば、継続フォローは不要かもしれませんが、今のままの生活習慣を続けていれば健康リスクが高くなる従業員に対しては次回の面談に繋げるようにします
1回目の面談で健康課題を抽出することができたらいいですが、難しい場合は次回に繋げればいいと思います
データが明らかに異常値の場合は、病院受診を進めますがその他はデータによりけりですが3ヶ月以内に1度連絡を取るようにしていました
2回目の保健指導は検査データから従業員と共に健康課題を抽出する
人から言われたから、健康を意識し始めたでも悪くは無いと思いますが目標は、従業員が自らの健康に興味を持ち改善していくことが保健指導の目的だと思います
そのため、健康診断結果を確認しながら自ら健康診断結果の数値が改善するために何ができるか、何からなら継続して取り組めそうかを考えることが大事だと思います
そのため、従業員と共に健康課題は何かを考え行動に繋げていくサポートをすることが大切だと思います
3回目の保健指導はどのような生活習慣を過ごしたか確認
2回目の面談を終えた半年後〜1年以内に再度面談を実施しどのような改善が見られたかについて面談を実施していました
次年度の健康診断結果を基に話すことが1番いいとは思いますが、従業員の状態に合わせて1度半年後にフォローが必要だと感じた従業員に対しては半年後以内に面談を組むようにしていました
そこで、生活習慣の改善の取り組み状況を確認し改善が見られない従業員に対しては理由をしっかり聴くようにしています
多忙であまり運動が出来なかった、自分で考えた目標だけど実践してみたら難しかったなど従業員によって理由は様々です
この理由を基に、改めて目標を決めて取り組んでいけるようにしていました
さいごに
日々の業務に追われ保健指導をする時間がなく、1回の保健指導をしっかりしたいという気持ちが強くなってしまうこともあります
しかし、それは私の気持ちであって従業員からしたら関係ないことなのかな?と思います
まずは、従業員に寄り添った面談をすることが大事だと思います
まだまだ産業保健師として知識不足やスキル不足を痛感する日々ですが、日々成長していけるよう努力していきたいと思います