産業保健師として働き始めて5年目となり後輩指導や、リーダ役として同僚や後輩に指示をする役割が増えてきました
指導役やリーダ役を実施させて頂くと自分の実力不足を痛感することが多く、落ち込むこともあります
しかし、落ち込んでいても状況が好転するわけでもありませんので研修会や交流会などに参加させてもらい、他企業で働いているたくさんの保健師の方と情報交換をさせて頂き勉強をさせてもらっています
そして自分にはこの部分のスキルが必要だな痛感することや、この部分が出来ている産業保健師はどんどんスキルアップしているなと関心する事が多い産業保健師の方には共通点があるように思えました
この共通点とは
- 基礎知識がしっかり身についており応用力がある
- どのような作業でも適当に行わず考えて行動している
- 常に情報収集を行っており実践し成長に繋げている
この3点は、尊敬している産業保健師の方たちに共通しているなと思います
具体的にどのような内容か書いていきたい思います
基礎知識がしっかり身についており応用力がある
産業保健師としての基礎知識はもちろんですが、フィジカル面やメンタル面の対応方などの基礎知識もしっかりと身につけておられる方が多いように思えます
フィジカル面では、健康診断結果や従業員との保健指導内容を基に従業員の全体像を把握し適切なアセスメントができていると感じる部分が多いです
健康診断結果のデータを1つ1つを読み込む力は保健指導をする上で、とても重要になってきます
私は看護師経験が浅くフィジカル面が弱いと気づいたため、看護師の時に参加していた研修会に参加し基礎知識を身につけるように努力してきました
メンタル対応では、そもそも発達障害とは?適応障害、統合失調症とはという病識をきちんと理解した上でメンタルフォローをしているため上司や同職場の従業員に的確な症状の説明や対応を伝えることができます
このように、基礎知識を身につけた上で次は個別性や従業員の職場環境・会社の風土に合わせた対応などの応用編でも的確なフォローを実施しておられるため、従業員の方も安心感があると思います
どのような作業でも適当に行わず考えて行動している
1つ1つの業務の意味を考えて実施している方と、この業務はこういう風にすればいいんだな!と業務の意味を考えずにただ言われた通りに実施する方とでは成長スピードが全く違うと思います
単純作業(例えば、健康診断用紙の処理など)などは、作業を丸暗記して実施して問題ないと思いますが、保健指導やメンタルフォロー、海外赴任者へのフォロー、再検査のフォローのメールや電話対応などは、なぜこの業務を実施しているのかを考えて行動しなければただ業務をこなすだけで、ルーティン作業になってしまいます
従業員の方も「マニュアル通りに話しているだけでしょう」とあまり話を聞いてもらえません
このような業務の取り組みでは、産業保健師として2年経過してもただ経過しただけで3年目になっても全く成長していなかったという結果担ってしまいます
これでは勿体ないと思います
日頃から業務の意味を考えて行動していくことが大事だと思います
常に情報収集を行っており実践し成長に繋げている
産業保健師として働きだして1番痛感したのは、看護師と違って自ら情報収集をしなければあまり情報が入ってこないということです
看護師として働いていた時は常に新薬だの治療方針が変わったなど、様々な情報が飛び交っていたため何も行動しなくても新しい情報が入ってきました
しかし、産業保健師は自ら行動して情報収集をしなければ本当に時が止まってしまうなと思います
尊敬している産業保健師の方々は常に最新情報に目を向け、研修会に参加したり職場でアウトプットしたり行動しておられます
この行動こそが成長の差なんだと痛感します
産業保健師として働くのではあれば、待ちの姿勢ではなく常に自ら行動して他部署と連携したりコミュニケーションを図ったりすることが大切だと思います
さいごに
産業保健師という職業は応用編が大事になってくる職種だと思います
基礎知識をしっかり身についていないのに、応用編につなげることは難しいと思います
ただ、業務も丸暗記でこなしていくのではなく1つ1つの意味を理解した上で業務を行っていなければだだ経験年数だけが増えて意味がないと思います
何年やってきたかではなく、何をやってきたかを重要視して今後も成長していきたいと思います