産業保健師の役割は、企業で働いている従業員の心身の健康保持増進をサポートする立場です
そのために、フィジカル面やメンタル面がサポートできるように様々な取り組みを実施しています
特にメンタル面のフォローは難しさを感じる方も多いと思います
企業にとって若い世代の離職率が高いというのはイメージが悪く
企業も若い世代のメンタル面を気にかけるところも多いです
実際に、若い世代のメンタル不調が増えてきているという企業は多いです
私が過去に勤めていた企業や、現在勤めている企業でも
若い世代がメンタル不調を起こしている傾向が強かったです
そのため、若い世代へのメンタル教育に力を入れることを
産業保健師に求める上司も多かったです
しかし、若い世代へのメンタル教育って具体的に
どのようなことを実施していけばいいの?
そもそも、わがままを言っているだけではないの?
と悩んでいる人もいると思います
今回はメンタル教育をさせて頂いて、
個人的にやってよかったなと思うメンタル教育は
ストレスコーピングは実施してよかったなぁと思います
自分のストレスを自分で対処することができれば、
メンタル不調を未然に防ぐこともできると思います
ストレスコーピングの講義をさせてもらって、よかったな思うことは下記の3点あります
- 自分ストレスについて考えることができる
- 自分にあったセルフケアについて考えることができる
- 事例なども作成しやすかった
この3点が実施してよかったと感じた内容です
具体的にどのような内容なのか、書いていきたいと思います
自分ストレスについて考えることができる
そもそも何に自分はストレスを感じているのだろう?
という所から振り返りをすることによって、
自分のストレス原因を知る事ができ、
そのストレスの対処法について考えることができます
人間関係でストレスを感じているのか、
職場環境にストレスを感じているのかを自分自身で理解し、
そのストレスに対して今まではどのような対応をしてきたのか、
今までの対応ではストレスを感じてメンタル不調になってしまった
それならば、何を気をつけていけばよいのかを
自分で考えることは、とても大切だと思います
この振り返りを怠って中途半端なまま復職しても
また同じ状況に陥った時に再発してしまう可能性があります
他人言われたからそう思ったではなく、他人の意見も聞いた上で
自分の意見とすり合わせをしながら自分の言葉で相手に伝えて
自分のストレスと向き合うことが、必要だと思います
自分にあったセルフケアについて考えることができる
模範的なストレス対処法を実践しても、
自分にあったセルフケアをしなければストレス対処にはならず、
あまり意味がないと思います
そのためにも、自分にあったセルフケアについて考える事が大切です
自分の性格を理解し、自分は何に対してストレスを感じやすいのか
職場環境・人間関係・仕事内容などストレスの要因は人によって様々です
このストレス反応を自分で理解し、どのような対応をすればいいのかを
考え行動することはメンタル不調を防ぐためにも、
とても大切なことだと思います
何度も記載していますが、結局振り返りができているかできていないかは、
後々のメンタル改善につながります
自分の行動を振り返り、自分に非がある場合は自分の行動を見直す
そして行動を変えるまで周りにフォローされつつも、
最後はメンタル不調者本人が自分で行うことが必要になります
事例なども作成しやすかった
言い方は悪いですが、
そもそもわがままでメンタル不調を起こしている人も多いです
「わがままではなく、病気だ!」と本人たちは意見をぶつけてきますが
誰がどう見てもわがままな場合もあります
このような場合は事例形式にして
数名のグループになり話し合いをしてもらい、
どのような対処をしているか客観的に考えてもらうようにしていました
すると、当の本人が「この人ただのわがままだよ〜」と意見している場面もありました
事例内容については、
実際に勤めている企業でよくあるメンタル不調の事例を使用していたため、
事例なども作成しやすかったですし、
講義を受けている従業員からも「あ〜この気持ち分かるな…」
「このような場面でメンタル不調になる人多いよな」と共感してもらうことも多く、
従業員の方からも自分ごとに考えれたため、
イメージしやすかったという声もたくさん頂けました
さいごに
自分の心身の健康は自分で守ることができるようになることが、とても大切です
そのためにも、自分のストレスの対処法を知り行動していく事が大切だと思います
産業保健師として、従業員の心身の健康保持増進をしっかりサポートさせて頂けるよう
スキルアップしていきたいと思います