産業保健師の業務は、従業員に対してプレゼンテーションをする機会が多い職業だと思います。
例えば、メンタルヘルスの講習会で講師役を勤めた際はパワーポイントを用いて従業員に説明をすると思いますが、何に気をつけてどのような構成で進めれば良いのかが分からないという人は少ないと思います。
今回は私がパワーポイントを用いてプレゼンテーションをする際に注意していることをについて書いていきたいと思います。
スライドに書くことは必要なことのみ
スライドに自分が従業員に伝えたいことを全て書いて、本番ではそのスライドをただ読んでいるだけになっている人もいると思います。
私は以前「これも、従業員に伝えたい!」と伝えたいことを全てスライド内に書いていました。これでは教科書をただ読んでいるのと同じで、プレゼンテーションする意味がなくなってしまいます。
なので、スライドに書くことは1番従業員に伝えたいことのみ記載し、できるだけ短文で書くようにします。そして、スライドに記載した内容の説明を伝えるようにします。
伝えるときはできるだけ従業員全員の顔前をみてハキハキとした口調でゆっくりめで話すようにします。
大勢の従業員を前にして発表するのは、とても緊張してしまい早口になってしまいます。そのため、いつもの口調よりゆっくりめで話すことを意識してください。
また、カンペがないと不安でついカンペを見ながら話しをしてしまいがちですが、それでは従業員の反応が見えず従業員が理解しているかが分かりません。
グループワークを設けるまたは、講義中に従業員にクイズや質問をいれる
講義を座って聞いてるだけでは、どうしても集中力が途切れてしまい疲れが出ます。そのため、10-15分おきにクイズをいれたり質問をしたりします。
質問やクイズをすることで従業員が講義内容をどれほど理解しているかを確認することもできます。
また、30分ぐらいのグループワークを設けて従業員同士で意見交換をすることで理解を深めることもできます。
このようにブレイクタイムを入れることにより、その後の集中力を持続することもできます。
1番伝えたい事(注目してほしいとき)を説明するときは間を取る
同じ声のトーン同じスピードで講義を進めてしまうと、従業員の集中力も途絶えてしまいます。そのため、メリハリをつけて話すことがポイントとなります。
そして、注目してほしいときは間を取ることが大切です。下を向いていて講義を聞いていない従業員が顔を上げるぐらいの、1呼吸置くぐらいの間を私はとっています。
間のとり方は、数をこなすほど慣れてきます。
私も講師役を初めてしたときは、間を取りすぎてしまい講師終了後に従業員から「はりもぐちゃん、講義緊張してたんだね。みんな、心配してたよ。緊張しすぎてフリーズしてしまったって」と言われたこともあります。
今では、このようなことを言われることは少なくなりました。場数をこなしていくことが大切です。
さいごに
今回の話した内容はこの本にも記載しています。
とても読みやすかったのでぜひ、読んでいただければと思います。
産業保健師の業務では、従業員に説明する機会が多いと思います。講師役だけではなく保健指導でも従業員に分かりやすい指導をしなければなりません。
説明力は本当に大切で、従業員に対して伝えたいことを説明しても、相手が理解できていなければ意味がありません。
そのためには、相手が理解しやすい言葉を使ったり、伝えるときの間のとり方、メリハリなど意識して話す必要があります。
説明力のスキルアップは、やはり場数を踏むしかないと思います。
経験をたくさん積むことで、自分の成長にも繋がります。
私も経験不足を痛感する毎日ですが、日々成長できるように、頑張りたいと思います。