健康イベントが大事とは思っている、または今後健康イベントを実施してみたいが、実際何をしたらいいんだろう?と迷っている産業保健師は、少なくないと思います。
今回は私が実践してきた健康イベントを紹介していきたいと思います。
婦人科イベント
以前勤めていた企業では、婦人科受診率が非常に悪かったです。また、婦人科疾患で治療している従業員の数も年々増加しているという現状もありました。
そのため婦人科受診の必要性を女性従業員にしてもらうため実施しました。
婦人科イベントは、パワーポイントを用いての講義形式で産業保健師が講師役としてイベントを実施したこともあります。また健康診断時に対応して頂いている検診業者の婦人科医に頼んでイベントを実施したこともあります。婦人科医による講義はとても好評でした。
検診業者側も「健康診断でお世話になっているので」とイベント料金を取らずに実施してくれる所もあります。
婦人科医によるイベントを実施して頂いたときは、病院で使用しているクスコや乳がん触診モデルなどを持ってきて下さり、従業員が実際に目で見たり触ったりすることもできました。
婦人科で使用する器具に触れたり、医師からの講義を受けることで最新情報や婦人科受診の流れ、子宮頸がん乳がん検診の受診の重要性など様々な情報を得ることもできます。また医師からの説明なので説得力があり、婦人科受診率も増加することができました。
また受診率を上げるために、既存の補助金制度を健保に確認し、簡単にワードでまとめた資料を婦人科イベント終了後従業員に配布したりもしました。
他にも、講義をランチ形式にして従業員の講義参加率を上げるようにもしました。
ランチは予算の関係で社員食堂を担当してくれている業者に頼んで、安くお弁当を作ってもらいました。
お弁当の内容も、バランス良く女性従業員が好みそうなヘルシー弁当を作って頂きました。
さいごに
健康イベントを実施するために、下準備はとても大切です。【健康イベントどうしてる】の記事でイベントの下準備で、どのようなことを実施したかについて記載しているので、読んでいただければ嬉しいです。
健康イベントは、取り組みやすいイベントとから実践してみるのも悪くはないとは思います。
例えば、ウォーキングイベントなどはとても取り入れやすかったイベントの1つです。携帯アプリを利用して歩数をカウントすることもできますし、部署別で歩数を競ったりすることで普段歩かない従業員も意識的に歩くことを意識できました。
大切なのは、産業保健師が興味がある内容を実施したいと思ったから実施するのではなく会社に必要なイベントを実施しなければ自己満足で終わってしまう可能性が高くなります。
なぜ、〇〇の健康イベントを実施しようと思ったのかを明確にし会社側に健康イベントの必要性を提示し、実施したイベントを1回きりで終了しないように習慣づけることが大切です。
そのためには、イベントに参加してもらうためにはどうしたら良いのかを考えばければなりません。その次にどの記事にも記載している行動することが大切です!
他部署との連携を図ったり、コミュニケーション能力の大切さを痛感しながらより良い健康イベントを実施するためにはどうしたらいいのかを考えることは、とても学びが多いです。
自分が講師役として実施するときはこの本を読んで実施しました。とても読みやすかったのでぜひ読んでいただければと思います。
プレゼンテーションを実施する時に気をつけることは【プレゼンテーションで注意していること】の記事を参考にしていただければと思います。
今回は婦人科イベントで自分が実施した内容を記載しましたが、他にも健康イベントを実施しましたので別記事で書いていきたいと思います。
この内容が少しでも、皆さんの役に立てれば嬉しいです。
私もまだまだ成長過程なので、これからも行動することを恐れずに日々成長していきたいと思います。