産業保健師に限らず、仕事をする上で辛いことや辞めたくなることがあるかと思います
私も少なからずそのような感情を抱くことがあります
特に産業保健師になったばかりの頃は辛いと感じることが多々ありました
産業保健師は孤独に感じることもあり、相談できる相手もいないこともあります
私の場合どのように乗り越えてきたか考えてみました
仕事が辛いと思う原因は
- 仕事を楽しいと感じない
- 仕事にやりがいを感じない
- 職場の人間関係
- 給与面の不満
- どのように仕事をしていいかわからない
などが挙げられると思います
これらについて、「もっと頑張ろうよ」と言うだけでは無責任であると感じます
では、取れる選択肢としては、次のようになると思います
- 今の職場でできることを試す
- 他の企業へ産業保健師として転職する
- 産業保健師を辞めて別の仕事を探す
私は今まで①【今の職場でできることを試す】をしてどうしても無理だなと感じたときに
②【他の企業へ産業保健師として転職する】を考えるようにしています
③【産業保健師を辞めて別の仕事を探す】を考えたことがないかと言われれば産業保健師になった当初は考えたこともありましたが、
折角産業保健師になれたのだからやれることをやってそれでも向いていないなと感じたら、他の仕事を探そうと考えていました
産業保健師を辞めたいと思う時
仕事を楽しいと感じない、仕事にやりがいを感じない
原因
産業保健師として企業に入社したにも関わらず、産業保健師業務ではなく事務作業に追われてばかりいるという産業保健師もいます
私も以前勤めたいた企業では健康と名前が付くものや健康に関する内容の業務は、全て産業保健師が担当していたため、本来の産業保健師としての業務が疎かになることが多々ありました
このような作業を毎日していると
この仕事って私でなくてもできるのでは?
産業保健師って必要なの?
と考えてしまい、やる気も無くなってしまい産業保健師の仕事って楽しくないなと感じる人もいます
どのように対処した?
このようなことが起こってしまう理由として、企業側が産業保健について知識不足であり産業保健師にどのような仕事を頼めばいいかがわからないという場合もあります
そのため、健康経営担当者とは常にコミュニケーションを図り産業保健師としてどのように仕事をしていきたいか意思を明確にして伝えていく必要があります
産業保健師の仕事は与えられた仕事だけこなしていくと事務作業が多くなることがあります
それで満足できるのあればそれで問題はありませんが、そうではなく産業保健師として仕事をしていきたいのであれば
産業保健師として取り組みたい事を提案していくことも大事だと思います
職場の人間関係
原因
産業保健師として働くと多くの部署や人と関わることがあります
そのため、中には気が合わない人、産業保健師について理解してもらえないこともあります
企業によって産業保健師の人数が異なりますが、複数人いる場合は産業保健師同士においても
産業保健師の仕事を真剣に取り組みスキルアップをしていきたいと考える人もいれば、楽ができそうだから入社したという考えの人もいます
様々な考えがあるのは当然であるが、給与をもらってる以上やることはやらなけれないです
また、産業保健師になれずに悩んでいる人もいるので、そのような人を見ていると複雑な気持ちになります
どのように対処した?
上司の方から産業保健師に求めている業務内容を明確にしてもらい、業務内容をもとに役割分担を決定する方法や、同僚保健師と産業医で今後の産業保健師活動について、意見交換の場を設ける方法をしました
それでも自己中心的な行動をとる産業保健師については上司の方へ報告し対応してもらうようにしていました
給与面の不満
原因
企業によっては年齢や産業保健の経験年数などで年収を決めるところが多いです
年功序列はまだまだ根深く、若い年齢で看護師から産業保健師に転職した人にとっては看護師のほうが給料がいいと感じる人もいると思います
都市部であるか地方であるかによっても年収が大きく異なります
都市部と地方の両方で産業保健師として働いてきましたが、当然地方の方が給料面は安いです
また、正社員登用ではなく契約社員や嘱託社員の企業も多く産業保健師の給料が一定に定められている企業もあります
どのように対処した?
給与面の不満を改善しようとした場合、その企業で頑張る方法もありますが
その頑張りに相応して年収が上がるかは難しいことが多いと思います
もし、年収を50万、100万・・・さらにもっと上げたいと考えているのであれば
スキルや経験を積んで転職するのが早いと考えています
産業保健師は企業に勤めるため、企業の規模、業界なども関わってきます
給与水準が低い企業で年収を上げようとしても難しいことがあります
その場合は、スキルや経験を積みつつ次の選択肢を探すように行動しています
どのように仕事をしていいかわからない
産業保健師1年目でよくあることとしては、どのようにして仕事を進めていけばいいかわからないということです
これに関しては、何で躓いているかは人それぞれになると思います
でも、私が経験した中でこのようなところで苦労したなというのは、ブログで書いていこうと思いますので、ぜひ他の記事を参考にしてもらいたいです
それでも、もっと詳しく知りたい事などあればぜひ連絡をしてほしいです
まだまだ知識不足でありアドバイスというとおこがましいですが、何か意見交換をできればヒントぐらいにはなるかもしれません
Twitter(@PHN_harimogu)
職場での理不尽!
仕事が辛い時にどのように乗り越えてきた?
当然仕事であるため辛いことに直面することもあります
産業保健師の職場環境は1人職場も多く
上司が他部署と兼務していることが多々あります
そのため
- なかなか相談できないで悩むことがある
- 上司や関係部署が産業保健に興味がない
- 同じ産業保健師でも仕事に対しての温度差がある
- 成果の確認が難しい
- 発言力が弱い
また、企業での産業保健師の立場は弱いと感じることも多々あります
それゆえ、他部署や従業員から理不尽な仕打ちをされる頻度も多く辛い思いもたくさんしてきまたし
「企業にとって産業保健師って本当に必要?」
と自分の存在意義すら分からなくなってしまうこともありました
仕事に対する自信ややりがいなども見失うことになりかねません
しかし、悩んでいても誰かが必ず手を指しべてくれるでもなく
自ら行動していかなければ状況が変わたないのも事実であると思います
そのため、私はこのような理不尽な状況に陥った場合下記の3点を意識してきました
- 産業医の力を借りて意見を伝える
- 言った言わないにならない様に文章を必ず残す
- 関係部署全員で話し合いをし、認識のズレを正す
他者を巻き込みながら仕事を進める
企業によっては産業保健師の意見は聞かないけれど
産業医の意見なら聞くという企業もあります
このような場合は、産業医を巻き込みながら産業医に意見頂きつつ
企画を立案したり新企画を作成することもしました
もちろん産業医にもいろいろな考えの方がいるため
協力してもらえることもあれば、協力してもらえないこともあります
その場合は、上司や他の方に協力を得られるかを確認しました
上司の中には課長からは協力が得られないが…
部長なら話を聞いてくれる!
というような場合もあります
しかしこの際は課長→部長と話を通すようにします
産業医も上司も話を聞いてくれない場合は、一旦保留し別のやり方を考えるようにしていました
言った言わないにならない様に文章を必ず残す
産業保健師の仕事だけではなく、どの職種においても仕事を進めていく中で
都合の悪いことは全て他人の責任にする方もいます
業務の進捗、決定事項など文章で残していくことはとても大事です
確認したことを聞いていない、言ったことを言っていないという人も中にはいます
とても苛立ちを感じますが、時間と労力を無駄なと感じたため
記録関係は文章で残すことを意識するようにしました
もし理不尽なことをされても経緯を説明することができます
記録を残すのはめんどくさいとか、書いていると腹が立ってくるなど思うかも知れませんが
業務の進捗確認にもなりますので記録を残すことをオススメします
関係部署全員で話し合いをして認識のズレをなくす
産業保健師は他部署と連携して業務を行うことが多々あります
そのため、認識のズレや考えが上手く伝わらないこともあります
「後は産業保健師がやればいいのでは?」
と業務を丸投げられてしまうこともあります
このような状況に陥らないためにも
「何だか話がズレてきたな…」と感じた場合は
1度関係部署で打ち合わせを実施して
お互いの認識に相違がないか確認をして
役割を再確認した後に再度業務に取りかかるようにしていました
業務途中に適宜確認を入れることにより
各々の役割、すべきことを把握し業務がスムーズに進みやすくなります
余計な仕事が増えないためにも必要ですね
さいごに
産業保健師として働きたいと思い、一生懸命努力されて産業保健師として働きだしたけれども思い描いていたイメージと違い落ち込んでしまう方もおられると思います
このことは、他の職種にも同じように言えることだと思います
しかし大切なことは、どのように対応すれば上手くいくだろうかと解決策を考えて行動することだと思います
産業保健師は1人職場が多く、同僚も少なく孤独を感じやすい職業だと思います
けれども、落ち込んでばかりいても解決しませんので研修会に参加したり他企業で働いている産業保健師と情報交換をしたりして、健康管理体制をより良いものにしていくことが大切だと私は思います
働くなかで産業保健師に限らず理不尽なことが生じることはあると思います
自分でできること、自分ではどうしようもないことはあります
まずは自分でできることをして、自分では解決できないことももちろんでてくると思います
このような時にどのように行動するかが自分の経験につながるとも思います
とはいうものの、あまりにも理不尽な場合は別の職場を考えるのも十分にありです
その際にも自分ができる範囲でどのように行動したかがその次の道を選択する際に活きてくるはずです