今回も前回記事に引き続き、私が定期購読している『産業保健と看護 2021 Vol.13 No.4』の雑誌に記載されている《これからの多職種連携進》の記事を読んで、自分の経験も踏まえて感想を書いていきたいと思います
この雑誌を読むに当たって「自分の会社では何が出来るだろう?」と考えて読むことが大切だと思います
研修にしても同じことが言えて、研修に参加することだけを目的にするのではなく、参加した後に、どのような行動をしていくかが重要です
大まかな記事の内容
新型コロナウイルス感染症が拡大したことで、多様な働き方や人々の暮らしの変化に付随する健康問題はますます複雑化、困難化している
それらの問題を解決するために多職種が連携し、多角的な視点で問題をとらえチームで取り組む必要性が高まってきた
産業看護職は多職種との連携においてときにコーディネーターやファシリテーターとして専門性を発揮する事が求められる
新型コロナウイルス感染症対策の際、多職種との連携が増えるに連れて情報伝達経路が複雑になり、情報収集の重複やすれ違い必要な対策を見落とす危険性が出てきたため、プロジェクトチームを立ち上げ職務に専念することができた
また、職場に常勤の医療職が保健師しかおらず医療的な問題に対応できない場合は、産業医はもちろん保健所スタッフなどの部外の専門職に協力を仰ぎ、助言や支援を受けながら対応方針を決定し対応してきた
多職種との連携において産業看護職は、予防的視点に立ちチームをコーディネートする役割が求められるといった内容を記載しています
詳細は『産業保健と看護 2021 Vol.13 No.4』を読んで頂ければと思います
自分の経験談
新型コロナウイルス感染症対策の時期は、誰もが初めての経験で企業でも各部署がそれぞれの役割を担って対応していましたが、本来の業務+新型コロナウイルス感染症対策の業務をしていたため、部署同士の情報の重複や伝達ミスなども少なくありませんでした
それに伴い従業員の疲労度が増大したり、部署同士で「この対応は〇〇部署が担当でしょう?」と小さな小競り合いも生じたり、中にはコロナハラスメントをする従業員も現れました
そのため、多職種と連携を図りたくても「今忙しいんですけど、今じゃないとダメですか?」と言われてしまいコミュニケーションが上手く取れない状況もありました
今後取り入れていきたい内容
記事に記載しているように、プロジェクトチームを立ち上げ本来の業務に専念できる形をとることを自社でも取り入れていきたいと強く思いました
やはり兼務業務では、担当者の疲労度や不満度が募るばかりで、例え業務を各部署で細分化したところで「この担当は私の部署ではありません」と言った発言も出てきてしまい、まともな話し合いにならず結局話も上手くまとまらなかったというパターンも少なくありません
それでは、業務を細分化しただけで解決策にはなっていないと思います
現在、職域接種も始まりましたし、再度新型コロナウイルスのような感染症が起こるかもしれませんし、今後も何が起こるか分かりません
そのためにも、きちんとした組織を立ち上げておく必要があると思います
さいごに
どの記事にも記載していますが、産業保健職の業務は多職種との連携が必要不可欠です
しかし、どのような連携を図ればいいのか自分が産業看護職として舵を取ることができるのかと不安になることもあります
そのためにも、自分1人で悩みを抱えずに部外との連携を取り入れたり知識を得るために研修に参加し、研修内容を活かせるために行動したりすることが大切だと思います
産業保健師は、言われた事だけをこなすだけの待ちの姿勢ではなく自分で考え行動していくことが重要だと思います
今後も産業保健師として少しずつでも成長していけるよう、日々努力し行動していきたいと思います