保健師になるために

学校保健師の1日のスケジュール

私は産業保健師として働く前に学校保健師として2年間働いていました。

学校保健師も産業保健師と業務内容は似た部分が多かったです。もし学校保健師にも興味があるという方【学校保健師の業務内容とは?】の記事を読んでいただければと思います。

今回は学校保健師の1日の仕事のスケジュールについて書いていきたいと思います。

まず、勤務時間ですが大学によって異なりますが大体8時30~18時の間の勤務時間帯です。

私が勤めていた大学では、8時30分~17時15分までの勤務時間で働いていました。

私が勤めていた大学は、産業医1人臨床心理士3人、保健師1人体制でした。大学保健師は基本的に1人職場多いように思います。しかし学生の人数によっては2−3人体制のところもあります。

では、学校保健師の1日の業務内容を大まかに説明していきます

8時30分 

▷▶︎▷▶︎出社

8時45分 

▷▶︎▷▶︎ 始業開始 

始業開始と同時にメールチェックをします。

学校保健師も産業保健師と同様で基本的にデスクワークですので、教員や学生、職員とのやり取りはパソコンや電話を使用していました。

多かったメール内容は、学生からの健康面や精神面の相談や職員から気になる学生がいるので1度面談をしてあげてくださいなどのメールが多かったです。

また、私が勤めていた大学では、週3日出勤される臨床心理士によるカウンセリングを実施していました。

そのため、メール内容を確認し保健師による面談を実施し、1度カウンセリングに繋げたほうが良いと判断した場合は、カウンセリングの案内メールを送ったりしていました。

その他には、健康診断結果で再検査の対象となっている方へ再検査の受診の確認をしたり未受診の場合は早めに受診するように指導していました。

9時30分

▷▶︎▷▶︎健康相談・メンタル相談の実施

学生や職員、教授からの相談対応を実施していました。

時期にもよりますが1日の相談平均人数は3−5名ほどでした。時期によっては相談件数が0人の時もありました。

私が勤めていた大学では、健康相談よりメンタル相談の方が件数が多かったです。相談が多い時期は、春休み明けや夏休み明けなど長期休暇明けに多く、相談者は新入生や教授、就活中の学生などが多かったです。

学生や教授の都合に合わせて面談時間を調整していました。

11時▷▶︎▷▶︎健康相談・メンタル相談の記録・相談BOXの確認

私の勤めていた大学では、面談記録は紙カルテを使用していました。

また、保健室の前に相談BOXを配置しており学生や職員、教授や職員たちの意見を確認したり要望に応えたりしていました。

11時30分▷▶︎▷▶︎保健師だよりの作成

月に1回保健師だよりを作成しており、食生活のことやセルフケア方法や運動習慣などを記載した保健師だよりを作成し掲示板に貼ったり、全校生徒や教授や職員に向けてメールを送っていました。

また、相談BOXに問い合わせがあった意見の回答を記載していました。

12時~13時▷▶︎▷▶︎昼休憩

13時▷▶︎▷▶︎産業医や臨床心理士と情報交換

私が勤めたいた大学では月に1回産業医が来訪されたときは、産業医が不在中の時に対応した面談や、新規の面談者、健康診断結果から再検査の対象者の人数・再検査受診者人数や未受診者人数、メンタル不調者の対応方法などの情報共有をしていました。

また週3回3人の臨床心理士が来訪されていたため、カウンセリングに繋げた方が良いと判断した方の情報共有を実施していました。

15時▷▶︎▷▶︎安全衛生委員会に出席 産業医の職場巡視に同行

私が勤めていた大学では、安全衛生員会へ保健師も産業医と出席するという考えがあったので出席していました。また保健師も報告する場を設けてもらい安全衛生員会の場でメンタル面やフィジカル面の話をさせていただく場もあり、現時点での相談件数なども報告していました。

職場巡視では、研究室を巡視し学生たちや教授が健康面にリスクがある作業をしていないかなどを巡視したりします。

やはり実際に現場を見ることが大切だと本当に思います。

現場を見たから、どのような健康リスクがあるかが把握できます。

17時▷▶︎▷▶︎再度メール確認、翌日の仕事準備

退社前に再度メール確認し、緊急を要する内容だったらすぐに返信したり電話したりします。

17時15分▷▶︎▷▶︎退社

さいごに

上記の内容以外にも、救急対応や学祭など行事がある時は休日出勤して救急対応も実施していました。

学校保健師は、産業保健師と業務内容が似ている部分が多くあります。

学校保健師として働いていた時もとても学ぶことが多く産業保健師として働き出した時も、とても役に立った業務もたくさんあります。

この記事を読んで、少しでも学校保健師に興味を持っていただけれな嬉しいです。

まだまだ知識不足を感じる日々ですが、これからも基礎知識や経験を積んでいき精進していきたいと思います。