勤務先によっては、従業員が倒れたり怪我をしたりした場合、産業保健師が対応している方もおられると思います
私が以前勤めていた勤務先では診療所も併設しており、外部から主治医も来所されていたため、簡単な処置を行うことが可能でした
しかし、常に産業保健師が勤務先にいる訳ではありません
研修に参加していたり、車で他部署へ訪問していたり講義を実施している場合もあります
産業保健師が不在の場合でも直ぐに対応できるように、従業員や上司たちが緊急時に対応できるようにしておく必要があります
そのためにも、緊急時対応マニュアルを作成しておくことは大切だと思います
緊急時対応マニュアルを作成していくうちに「これも、書いておいた方がいいかも!」と冊子みたいな量になってしまったという方もおられると思います
私自身、良かれと思って膨大な情報を書きすぎて冊子を作成してしまったことがあります
ただてさえ慌てている最中に冊子を広げて読んでくれる人は少ないです
せっかく作成した冊子も、誰も読んでくれなかったと悲しい結果になってしまいます
そのためにも、誰が見ても直ぐに対応できる分かりやすい物を作成する必要があります
私が緊急時対応マニュアルで気をつけたことは
- 大事な文書のみ色文字や太文字を使う
- A4サイズ1枚に収まる内容で書く
- ①~⑤以内の手順で行える内容で書く
この3点を意識してマニュアルを作成しました
従業員からも「はりもぐさんが作ってくれたマニュアル分かりやすかったよ」と嬉しい言葉も頂けました
具体的にどのようなことに気をつけて緊急時対応マニュアルを作成したかについて書いていきたいと思います
大事な文書のみ色文字や太文字を使う
少しでも、分かりやすく見やすいものを作成したいと思い、ついつい色文字を多く使ったり絵を入れたりしてしまうことがあるかもしれません
しかし、それではマニュアルを読む相手からしたら「カラフルだけど、どこが大事な所か分かりにくいな」と思われてしまう可能性もあります
これでは、緊急時対応マニュアルの意味がなくなりますし、勿体無いと思います
このような結果にならないためにも、必要な文書のみ太文字や色文字を使用しマニュアルを作成することが大切だと思います
A4サイズ1枚に収まる内容で書く
緊急時に直ぐに見て対応できる内容が緊急時対応マニュアルだと思います
その文書が何ページもあるような冊子、もしくは小さな文字で長い文書であれば、誰も読まないと思います
このようにならないためにも、A4サイズに収まる程度内容がいいと思います
文字サイズも最低フォント16以上で作成するようにしていました
書き方も分かりやすく簡潔にまとめて書くことを意識して作成するようにしていました
①~⑤以内の手順で行える内容で書く
手順が何個もあっても、慌てている最中では見落としてしまう可能性もあります
そのため、手順は多くても5つまでにするようにしました
記載している内容も、誰もが行える手順や説明文を書くようにします
例えばどのような状態なら直ぐに救急車を呼ばなければならないのか、止血方はどのような圧迫止血方をすればいいのかなどポイントを書くようにしていました
医療職以外の方が直ぐに実施できるような、一次救命処置を意識して書くことを意識することが大切だと思います
さいごに
緊急時に、産業保健師がいないケースは少なくないと思います
そのような場合に、従業員や上司は自分たちで考え直ぐに対応できることが1番大切だと思います
そのためにも、日頃からリスクを意識しておくことが重要だと思います
また、緊急時対応マニュアルに限らず、どのような文書も書きすぎてしまったりカラフルにしすぎてしまったりすると、従業員にあまり読まれないことが多いと思います
そのためにも、必要最低限の文字にとどめておいて、その他の説明は図や表を用いて作成することが大切だと思います
人に説明するということは、本当に難しいと思います
私もまだまだ説明力が足りないと、自分のスキル不足を痛感する日々ですが少しずつでも成長していけるよう、努力していきたいと思います