今回は、産業保健師の年収について書いていきたいと思います。ただし、産業保健師は企業に勤めるサラリーマンのため、年齢についても大きく関係してくるため合わせて書いていきたいと思います。
産業保健師の年齢層
産業保健師は、1人職場で働く場合が多く従業員が就業時間内に体調不良になった場合(怪我の対応なども含む)の緊急対応やメンタル不調者の対応、健康教育、保健指導などの臨機応変に対応でき即戦力がある人材を求めている企業が多くみられます。
そのため、年齢層は30代~40代前後が多いように思います。
上記の内容を見て「そっか、私は20代だから産業保健師を諦めたほうがいいのかな。」と諦めるのは早いです。
上記の意見が多いのは違いありませんが、昨今では健康経営に力を入れている企業が増えているため、若く経験がない方でも十分に可能性はあると思います。
大手企業であれば産業保健師が複数人在職している所も多くあり、このような企業は在職している保健師が定年退職をしても、現在まで築き上げてきた健康経営が衰退してしまわないように、若い世代を採用して教育に力を入れている企業もあります。
また最近では、募集要項に年齢制限を記載していない企業もあり、中には産業保健師未経験者可と記載しているところもあります。
産業保健師の年収
産業保健師の年収は、経験値や年齢、都市部や地方で企業によって変動があります。
平均年収は約380万~800万が一般的です。また、企業の規模、健康経営に力を入れている企業などでも変動します。
毎月の給料面だけを重要視したい方は、派遣会社を通じて産業保健師として働く方法があります。
派遣の産業保健師は、高時給の案件が多いです。平均時給は、約1800円~2900円ぐらいです。
私が立ち上げを経験した企業では、短期間の契約のため派遣として働いていました。
私の給与実績になりますが下記のような実績でした。
給与例①
産業保健師1年目(未経験で入社)
年齢27歳
勤務地:神奈川県
従業員数:約3,000人
勤務形態:正社員
勤務時間:1日8時間勤務
月給:26万
ボーナス:4.2ヶ月
年収:420万
産業保健師1年目であり、未経験ということで年収は低めの水準でしたが、2年目から年齢と経験値も考慮され年収も少しUPしました。
また福利厚生がしっかりしていたので有給は年に24日、時差出勤、不妊治療休暇、社員割引きなど様々な利点がありました。
充実した福利厚生や、ボーナスを重要視したいという方は1つの企業で契約社員、または正社員で働く方法があります。月給は年齢や企業にもよりますが、月給約23万〜30万ぐらいでボーナスは、月給約3.1ヶ月〜5ヶ月ぐらいです。
給与例②
産業保健師2年目
年齢28歳
勤務地:神奈川県
従業員数:120人
勤務形態:派遣社員
時給:2,900円
勤務時間:週3日 8時間勤務
月給:34万前後
年収:約410万でした。ボーナスは私が働いていた派遣会社ではありませんでした。しかし、中には派遣会社でもボーナスがあるところもあります。
交通費については全額会社負担でした。
派遣社員だと、福利厚生は大丈夫なのか?と心配される方も多いと思います。
派遣社員でも勤務条件を満たしていれば産休や育休を取得できたり、社会保険に加入できる場合もあります。派遣社員なので複数の企業で働くことができるので月収を増やす事もできます。
派遣社員で産業保健師として働いていきたいと思われた方は、制度について調べていただければと思います。
さいごに
産業保健師の年収は企業によって大きく変わります。また、福利厚生が充実した会社もあるため、一概に年収だけで決めるのも難しいかもしれません。
産業保健師は、健康経営に力を入れている企業、年齢、勤務地で年収の差が激しいです。しかし、年収は経験考慮もあります。そのため、「若いから、無理だな」とか「これぐらいの年収しかないならやめよう」と諦めるのではなく、ますはしっかり産業保健師を学び経験値を積んで年収もUPしていただければと思います。
また、経験を積むことによってオファーなどもあり、高待遇で働くことも可能です。そのため、多くの可能性や選択肢が得ることができると思います。
私もさらに経験値を積んでいきたいと思います。