産業保健師として働きだして4年目になりますが、4年間の間産業保健師として働いてきてやっぱり重要だな感じたことがあります。今回はその内容について書いていきたいと思います。
考えて行動に移す
これはどの職種にも共通していることだと思います。言われた業務だけをただひたすら流れ作業のように何時間もしたところで、業務には慣れますが成長しているとは言えないと私は思います。
常に1つ1つの業務の意味を考えて行動している人と考えずにこの業務は〇〇の業務とだけ考えて行動している人では、成長のスピードに差が出てくると思います。
産業保健師の業務にこれは〇〇の業務のためだけの作業と考えてしまうと「ただの事務作業ばかりで楽しくないな」と思ってしまう可能性もあります。
たとえその時に必要な業務での作業だとしても、その業務から何か関連付けて他の業務にも役立つ可能性もあるかもしれません。
考えて行動に移しているかの問題だと思います。その作業が本当に必要なものか、不要なものかを考えることや、またはその作業をどのように短縮するか考えていくことが大切です。限られた時間の中で効率よく働くことを意識することで、自分の時間単価を向上していけると思います。
この業務が無駄です!だけでは、たとえ本当に無駄だとしても企業側からしたら根拠やその業務を無くすことの利点がなければ産業保健師がわがままを言っているだけと思われてしまいます。
そこで「聞いてもらえない。産業保健師の必要性は?」と思う気持ちもよく分かります。しかし、嘆いても状況は変わりません。聞いてもらえるためにはどうしたら良いんだろう?数値化にしてみるか?など考えて次に行動に移す。これが重要だと私は思います。
自己満足で終わらせない
産業保健師と働き出したときは、私は自己満足で終わらすことが多かったと思います。
私のように産業保健師の基礎知識を身につけるために研修会に参加して様々なことを学んだことに満足している方も少なくないと思います。
しかし、それでは意味がありません。なぜ、研修会に参加したのか?と一旦振り返ることが大切です。産業保健師は企業で働く従業員の健康保持増進をサポートする立場だと思います。
産業保健師だけの力では企業をより良くしていくことは難しいです。
そのためには、学んだ知識を自分だけではなく人事部や総務部、産業医など他職種と共有しよりよい健康管理体制をつくることが大切です。
学んだ知識を他部署に報告することで、現在自分に足りていない知識や今後必要となる知識も把握できます。
さいごに
産業保健師は会社で勤めている保健師です。会社に貢献できる内容でなければ評価もされにくいと思います。
そのためには従業員が心身が健康であることがどのような利点をもたらすのかをきちんと伝えなければなりません。
企業側が納得できる説明力や行動力、コミュニケーション能力、経験値など様々なことが関連してきます。
必要な業務・不要な業務などを明確に企業側にフィードバックをしたところですぐに動いてくれる企業やそうではない企業もいます。
どの記事でも伝えているように考えて行動する・自己満足で終わらせないこの2点は、今後どのような企業で産業保健師として働いても必ず必要となってくることだと痛感しているので何度も書かせて頂いています。
この2点は当たり前のことに思えるかもしれませんが、意外にできていない方も少なくないと思います。
私も産業保健師として働きだして4年目になりますが、まだまだ知識不足を痛感することが多々あります。しかしこの2点は意識して日々成長していきたいと思います。