転職

保健師の年収を上げるには?

産業保健師として働いている方やこれから産業保健師を目指す方にとって年収はもっとも気になるところだと思います。

本当に産業保健師として仕事をすることが好きで給与なんて気にしなくても大丈夫だ!という人も中にはいるかもしれませんが、やはり仕事をするということはそれに見合った報酬をもらうことは当然だと思います。

私も転職する際に最も気にするのはやはり年収です。

では、産業保健師になることができたけどどのように年収ってあげていくかを私なりの考えとなりますがまとめてみました。

年収を上げる方法

まず、産業保健師とは企業に属してサラリーマンとして働きます。そのため、一般的な会社員と似たような考え方になるかと思います。

1.現在の会社で出世をする

2.転職をして給与を上げる

3.起業、独立してフリーランスとなる

主に上記、3通りかなと思いました。

現在の会社で出世をする

現在働いている会社で実績や成果をだして給与を上げる方法です。というのは簡単ですが、多くの企業はなかなか給与が上げにくくなっているのは実状かと思います。賞与で報酬を増やしてもらうことはあるかもしれませんが、基本給を上げてもらうことはなかなか難しいかと思います。また、日本の会社の多くはメンバーシップ型の雇用が主であり、どうしても「年功序列」「終身雇用」という考え方が多いと思います。

極端な話になりますが、成果を上げようが仕事ができなくとも給与として大きな差にならないことが多々あります。

産業保健師も同じであり、どうしても年功序列や年齢で給与を決められることもよくあります。近年、健康経営に力を入れている企業も増えてきておりますが、まだ十分に広まっていないのも事実としてあるため、産業保健師としての立ち位置が弱い場合もあります。そのため、多くの方は給与が伸びにくいと感じるかと思います。

転職して給与を上げる

一番多い方法は転職して給与を上げる方法だと思います。私の場合も最初に保健師になった際は、まず給与よりも保健師になることに力を入れました。これがなかなか苦労しましたが・・・

しかし、保健師として働き始めることさえできれば、経験やスキルによっては年収を上げることも十分に可能となってきます。私も最初に保健師として働いたところは、そこまでは多くはありませんでした。それ以降の転職時には年収にもこだわりながら転職をしていました。

先程書いたように産業保健師も会社員と似たところが多いため、その企業の業績や業界に

も給与に影響してくると思います。

企業によって健康経営への力の入れかたも大きく異なっております。そのため、健康経営に力を入れているところは、その分産業保健師に対する報酬も手厚くなります。

起業、独立してフリーランスとなる

産業保健師の年収は、企業の規模や年齢、経験値、地域や都市部など様々な要因で変動します。中小企業などでは、産業保健師を配置していない企業もあります。しかし事業者は労働安全衛生法で下記の内容を行うように努めなければなりません。

第66条の7

事業者は、第66条第1項の規定による健康診断若しくは当該健康診断に係る同条第5項ただし書の規定による健康診断又は第66条の2の規定による健康診断の結果、特に健康の保持に努める必要があると認める労働者に対し、医師又は保健師による保健指導を行うように努めなければならない。労働者は、前条の規定により通知された健康診断の結果及び前項の規定による保健指導を利用して、その健康の保持に努めるものとする。

労働安全衛生法引用

中小企業で、従業員人数が少ない会社では産業保健師の業務量もさほど多くなく、常勤にする必要性があまりなく、週3日ほどの勤務日数で問題がない会社も少なくはありません。このような企業に、非常勤の産業保健師として働くこともできます。

起業すると時間的自由がかなり上がり、税関係でもしっかり対策をとれば働くことへの自由度は上がると思います。成果が完全に自身の収入に直結するので、能力がある人にとっては最も効率がいい働き方だと思います。ただし、収入面でも安定して稼いでいけるかなどの不安はあるので、よく考えて決断していただければと思います。私も機会があれば独立することも視野に入れていきたいと考えております。 

さいごに

産業保健師になったものの、こんな年収ではやってられないよと思う人やこれから目指す人にとってはこれぐらいの年収かと思う人がいるかもしれないので、今回このような記事を書いてみました。

私のおすすめは転職し年収を上げていく方法です。これには年収上げる以外にもいろいろな会社、産業保健師や産業医と出会うことで経験やスキルUPに繋がります。そうすると、年収をあげて転職を繰り返していくことも可能となります。私の周りにも年収を上げるためにどんどん転職している人が多いです。

また、いろいろな繋がりが増えていくと伝手で紹介してもらうこともあります。

どのように働いていくかによって可能性は広がっていくかと思います。私にとってはとても働きやすいです。

今後も経験を積んでいきたいと思います。