保健師になるために

学校保健師の業務内容とは?

今回は学校保健師の業務について書いていきたいと思います。

私は看護師から産業保健師を目指して転職活動をしていましたが、臨床経験も浅く、年齢も若い、産業保健師経験も未経験など様々な要因があり、なかなか産業保健師として働くことができませんでした。

しかし、産業保健師として働きたいと強く願っていたので、諦めずに産業保健師の募集があれば何度も応募し転職活動を続けてきました。

転職活動を続けている時にたまたま工学部の学校保健師の求人が出ており、業務内容をを確認したところ、教職の検診業務、特殊検診業務、学生や教職員の保健指導、安全衛生委員会への参加、職場巡視、メンタルケア、復職面談、休職者フォローなどがあり産業保健師の業務内容と似ている部分が多くありました。

私は、迷わず応募して無事に内定を頂き働くことができました。

学校保健師の仕事内容

学校保健師の業務内容は主に下記になると思います。

①教職員と学生の健康診断実施後の再検査対応

②保健師だよりの作成

③教職員や学生のメンタル相談対応

④救急対応

⑤学祭など行事の時の緊急対応

⑥安全衛生委員会への参加、職場巡視の実施

教職員と学生の健康診断実施後の再検査対応

私が勤めていた大学は工学部だったので、特殊検診も定期健康診断も実施していました。

定期健康診断や特殊健康診断の準備(検診業者手配や検診日時決定、教職員や学生への展開)を人事労務担当者と協力して実施し、健康診断で再検査対象になった教職員、学生に対して保健指導を実施したり、検査データによって病院受診を勧めたりしていました。

保健師だよりの作成

その月に応じた健康問題の情報やメンタル問題の情報を発信していました。

夏の季節にになれば熱中症対策について保健師だよりを作成したり、春になれば環境の変化によるメンタル不調について.記事を作成していました。

その他にも、教職員や学生からフィジカル面やメンタル面での問い合わせがあれば、その内容の保健師だよりを作成していました。

教職員や学生のメンタル相談対応

教職員からは、メンタル不調の学生がいるがどのような対応をすれば良いかが分からないという相談を受けたり、学生からは最近眠れない、教授やクラスメイトとのコミュニケーションのとり方が分からない、進路について悩んでいるなど様々な相談を受けます。

相談件数は、月にもよりますが1日平均3〜5人でした。(大学の規模は、教職員+学生で約1700人)

私が勤務していた大学では、週1で臨床心理士が勤務していたので、教職員や学生の相談内容に応じてカウンセラーにつなげたり、症状が悪化している場合は病院受診を勧めたりしていました。

救急対応

私が勤めていた大学では、学生が実験中に怪我をすることや学祭の準備で怪我をすることがよくありました。

その際には、怪我の処置対応を実施していました。しかし、保健室での勤務のため物品も市販薬や傷テープのみしか置いてませんので、緊急時の場合は病院受診を勧めたりしていました。救急対応は月にもよりますが月平均で1〜5件程度対応していました。

学祭など行事の時の緊急対応

学校保健師は学生の対応もしますので、学祭などの行事のときは休日出勤し、学生や教職員、学祭に遊びに来ているお客さんが体調不良や、軽度のケガをしたときは、救急対応をします。

2年間学校保健師として勤務していましたが、行事での救急対応した経験は一度もありませんでした。

安全衛生委員会への参加、職場巡視の実施

私が勤めていた大学では、学校保健師も衛生委員会のメンバーとして産業医と共に衛生委員会に参加し職場巡視も実施していました。

安全衛生員会では、フィジカル面やメンタル面で対応した学生、教職員の人数を報告しその月々で旬な話題を報告していました。

旬な話題とは、定期健康診断の時期になれば再検査の受診の大切さを伝えたり、ストレスチェックの時期になればセルフケアについて伝えてたりしていました。

さいごに

学校保健師は、産業保健師と業務内容が似ている部分が多くあります。

私は、産業保健師として働き始めた時に学校保健師から学ぶことも多くあり、とても役に立つ業務内容もたくさんありました。そして、どのような働き方でも今までの経験を無駄にはならないと実感しました。

産業保健師も学校保健師も募集がとても少なく、働きたくても働けない方も多いと思います。

しかし、諦めずに挑戦することが大切だと思います。私も転職にはとても苦労しました。

【産業保健師になった経緯】で詳細は記載しているので興味がある方は見ていただければ嬉しいです。

 

まだまだ知識不足を感じる日々ですが、これからも基礎知識や経験を積んでいき精進していきたいと思います。