私が定期購読で読んでいる『産業保健と看護 2021 Vol.13 No5』の雑誌に記載されている《これからの産業看護職》の記事を読んで、自分の経験も踏まえて感想を書いていきたいと思います
【産業保健と看護】は共感する部分がとても多いです
自分用に購入してもいいと私は思います
大まかな記事の内容
近年、生活習慣病やメンタル不調の増加に伴う1次〜3次予防、治療と仕事の両立支援、ダイバーシティの推進などにより、産業保健活動なおいて働く人一人ひとりの生活や価値観などの個別性に配慮した支援がますます必要になってきています
さらに、働き方改革による産業医、産業保健機能の強化や健康経営の推進など、企業経営における産業保健の重要性も増す中、看護職の役割は重要性を増しています
現在、新卒から産業看護職を目指す方やキャリア途中で産業看護職に転向する方が増えつつあります
この記事では、自分のキャリアをより自分らしく柔軟に、かつ賢明に築いていくためにどのようにして自分と向き合い外から見えるキャリアだけではなく、内面的キャリアの形成(①過去を振り返る②現在の自分を知る③未来を考える)を築いていくことで産業看護職として生き生きと働いていくことが可能になると記載しています
詳細は、産業保健と看護を読んでいただければと思います
自分が共感した部分
私がこの記事を読んでもっとも共感した部分は、生き生きと働いている産業看護職の外的・内的キャリアの思考について記載している部分です
外的キャリアとは
履歴書や職務経歴者などに表される経歴や実績、社会的地位など、外から見て分かりやすい情報のこと
内的キャリア
仕事での経験の中で何を感じ、何に興味を持ったかといった内面におけるキャリアのとらえ方、仕事への動機づけ、価値観のこと
内的キャリアに大切なことは
- 過去を振り返る:これまでの経験を振り返り、自分が大切にしてきたこと、満足や充実感を味わったこと、能力やスキルアップしたことなどを整理し、仕事の目的や看護感などを言語化してみること
- 現在の自分を知る:自分のキャリアを決める際、どうしても譲れない仕事への考え(どんな仕事が好きか、どんな仕事にやりがいを感じるか、どんな仕事が得意かなど)
- 未来を考える:これまで培ってきた経験や能力、現在の仕事への価値観が分かると、この先何をやりたいか、今後どうなりたいかが分かり、自分や価値観を大切にし自身の能力を発揮するためには、1年後・3年後・5年後にどのようになっていたいかを把握する
私は今までどちらかというと内的キャリアの方を意識してキャリア形成をしてきたと思います
内的キャリアが充実していないと「何か毎日つまらないな」「こんな毎日を過ごして少しでも成長しているのかな?」と自分の今後のキャリアに迷いが生じたり、周りの人と比べて落ち込んでしまう頻度も高くなってしまうと思います
自分が実施してきたキャリア形成
産業看護職を目指した方の中には、様々な理由があると思います
産業看護職を目指した動機は人それぞれなので何だっていいと思います
大事なことは上記にも記載しているよう内的キャリアの部分だと思います
今まで、産業保健師として3社経験してきましたが1社目から2社目・3社目と転職する上で常に自分が今後どのようにしていきたいかを考えて転職活動をしてきました
もちろん、1年目2年目はうまく行かない事が多く落ち込む日々もありましたが自分がどのような産業保健師として働いていきたいかが明確だったため、今日まで頑張って来れたのだと思います
産業看護職として働いてみて「思ったのと違った」「違う道に進んでみたい」と路線変更をするのはいいと思いますが、外的キャリアだけにこだわった転職を続けてしまうと自分がどのようなキャリアを形成していきたいのかが分からなくなり、産業看護職として5年10年働いていたとしても、中身が伴っていないという結果になってしまうと思います
そのためにもなぜ産業看護職として働きたいのか、今後どのようなキャリア形成を目指していきたいのかを明確にし日々の業務に取り組んでいくように心がけていくことが大切だと思います
さいごに
周りと比べて自分は産業看護職として、まだまだだな…と感じ落ち込んでしまう気持ちはよく分かります
落ち込んでしまうことが悪い事とは決して思いません
しかし、落ち込んでばかりいても結果が変わる訳ではありません
自分がどうしていきたいかを考え行動していくことが大切だと思います
私自身も産業保健師として、まだまだ知識不足や経験不足を痛感することが多々ありますが、今後も少しずつでも成長できるよう日々努力し行動に移していきたいと思います