スキルUP

オフィス職場と工場職場どちらが勉強になった?

現在産業保健師を目指している方の中には、工場で産業保健師として働くか、オフィス職場で産業保健師として働くを迷っている方もいると思います。

今回は、オフィス職場と工場職場の両方で産業保健師として働いてきて、あくまで私の主観でどちらの方がスキルアップできたと感じたかについて書いていきたいと思います。

結論から言いますと私は工場で産業保健師として業務していたほうが勉強にはなりました。

今回はその理由について書いていきたいと思います。

産業保健師の業務を一通り経験することができる

特殊健康診断や特定健康診断、海外赴任者健康管理、定期健康診断、復職面談、健康教育、長時間労働者面談、メンタル教育、特定保健指導、安全衛生委員会の参加、職場巡視、メンタル不調者のケア・フィジカル面のケアなど産業保健師の業務は色々あります。

オフィス職場では特殊健康診断や特定業務検診、海外赴任者への健康管理などの業務をする必要がない場合も多くありました。また、安全管理に対しても職場巡視が工場ほど徹底していない場合もあります。

工場で産業保健師として働いていていた時は産業保健師業務を一通り経験することができました。

産業保健師の業務を一通り経験しておいたほうが今後スキルアップを目指すときも必ず役に立つことが多いです。

産業保健師として初めて働く方で、工場とオフィスのどちらかで迷われている方がいるのであれば私は工場での産業保健師勤務をおすすめします。

経験値を積むことで基礎知識が身につく

先程も説明したとおり、工場での産業保健師として働いていたときは産業保健師業務を一通り経験することができたため、身につけた基礎知識を活かすことができました。

やはり、一通り産業保健師業務を経験をしなければ自分に必要な知識は何なのか、また自分の不得意な業務を把握することができません。

経験せずに学ぶのと、経験してから学ぶのとでは大きな差が生じてくると私は思います。

現在私は、オフィス職場で産業保健師として働いており産業保健師として初めて働いている後輩を指導をしていますが、やはり特殊検診や特定業務、交代勤務の健康問題など経験していないことを学んでもあまりイメージがしにくく苦労しています。

教科書や参考書を読んで基礎知識を身につけることももちろん大切だと思いますが、ただ本を読んでいるだけでは、イメージしにくい部分が多いと思います。

百聞は一見にしかずです。実際に経験してみて、基礎知識を身につけてたほうが飲み込みも早いと思います。

さいごに

もちろん基礎知識をしっかり身につけることはとても大切だと思います。

しかし、知識だけを身につけても実際に経験してみなくては、あまり意味がないと私は思います。経験をせずに、基礎知識だけ身につけて頭でっかちになってしまうと、もったいないとも思います。

「そもそも産業保健師って何するの?」というところから疑問に思われている方は、この本を読んでいただきたいと思います。

何事もまずは、行動することが大事だと思います。行動することは失敗のリスクもあるため恐怖心はありますが、行動しなければ何も始まりません。行動したから得るものもたくさんあります。

あくまで私は工場で産業保健師として働いてみて学びが多かったと感じるだけで、人によってはそうは思わない人もいると思います。

まずは、自分がどのような産業保健師を目指しているのか。今後どのように仕事を取り組んで行きたいかを明確にした上でオフィス職場と工場職場、あるいはそれ以外の職場で産業保健師を目指すのが良いと思います。

私も、まだまだ知識不足を痛感することが多々ありますが今後自分の目指す産業保健師像に少しでも近づけるように日々精進していきたいと思います。