今回は、産業保健師の1日の仕事のスケジュールについて書いていきたいと思います。
とは言っても、大まかには会社員に近い?ようなイメージですね。
勤務時間は、企業や工場によって異なりますが8時~17時が一般的な勤務時間帯です。
私が今勤めている会社は、8時45分~17時15分までの勤務時間で働いています。
では、産業保健師の1日の業務内容を大まかに説明していきますね
一日の流れ
8時30分 ▷▶︎▷▶︎出社
8時45分~ ▷▶︎▷▶︎ 始業開始
まずは、始業開始と同時にメールチェックをします。従業員の健康管理、健康保持増進のため主にメールや電話を用いて行います。
健康診断の結果より再検査が必要となる従業員に対して受診の勧奨や、メンタルダウンしている従業員に対して体調の確認を行います。また、ラインによるケア状況を上司に確認をとる作業も行います。
始業開始の段階で急を要する面談などが必要な場合は電話で確認し、アポイントメントをとることもあります。
ラインケア
上司など管理監督者が部下にあたる従業員に、精神的にまたは身体的に異常がないか把握するため適宜相談などして職場環境の改善に取り組むこと
9時00分▷▶︎▷▶︎朝の朝礼
現在の職場では、産業保健師は人事部に所属となるため、人事部の方と共有すべき情報や意見交換をしています。(所属に関しては会社によって異なります。)
9時30分~▷▶︎▷▶︎面談など
メンタル面やフィジカル面(健康診断の結果で再検査が必要となった従業員)でフォローが必要な従業員と面談を各20分程度実施する。一日で約5~6人の面談を行います。
11時00分~▷▶︎▷▶︎長時間残業面談の対応
産業保健師は、長時間残業者に対してフォロー面談する場合もあります。
11時30分~▷▶︎▷▶︎健康イベントの企画、立案
産業保健師は、従業員が心身ともに健康であるためのサポートすることが主な業務です。そのために、従業員に必要な健康イベント(ポスター作成、健康だよりの作成、ウォーキングイベントなど)を企画や立案をします。
12時00分~13時00分▷▶︎▷▶︎昼休憩
13時00分▷▶︎▷▶フォロー対象者の面談記録記載
午前中に面談を実施した従業員に対して面談記録を電子カルテまたは、紙カルテに記録します。この面談記録は必要に応じて、産業医または上長(人事部長)に報告します。
15時00分▷▶︎▷▶︎産業医面談や復職面談に同席
休職者や、就業制限者に対して産業医が面談し、復職可否を決めたり就業制限をかけたりします。
その場に人事担当者や保健師も同席し、情報共有をすることで従業員がスムーズに仕事復帰できるように対応していきます。
16時00分▷▶︎▷▶︎安全衛生委員会に出席 産業医の職場巡視に同席
衛生管理者として出席する場合や、産業保健師として旬な話題(ストレスチェックが何月から始まるか、熱中症対策の説明、再検査を受けていない従業員が多いことについて、季節毎のメンタルダウンについて、健康イベントの案内)などを情報提供や注意喚起をします。
衛生委員会は、産業保健師からの情報発信として最適な場であるため、私も常に発表の機会を設けてもらうようにして、従業員にメンタル面やフィジカル面について情報提供しています。
職場巡視では、産業医とともに従業員に対して危険がある作業環境でないか、危険な作業を実施していないかを巡視し確認します。
17時00分▷▶︎▷▶︎翌日の仕事準備など
翌日の資料作成やスケジュールの確認をしておきます。また、退社前に再度メール確認し、急を要する内容であれば、すぐに連絡を取り確認します。
17時15分▷▶︎▷▶︎退社
基本的に産業保健師は残業が少なく定時に退社してます。時期によっては健康診断や資料作成などで残業が必要となることが極稀にあります。
働き方について
上記に一日のスケジュールを記載しましたが、かなり忙しい一日のスケジュールです。いつもこのように忙しいわけではありません。最初はスケジュール管理が大変で戸惑い忙しいこともあるかもしれませんが、慣れてしまえば、自分で予定を組み立てて業務を進めていきます。そのため、ワークライフバランスのとれた働き方も可能であるため、私としてはとても働きやすい職業であると感じています。
現在、働き方改革などで働き方の見直しなどを各社していると思います。産業保健師は会社員として働き、また、自分の裁量で仕事を行えるため、このような働き方がしたい方は産業保健師を目指してもいいかもです。