スキルUP

産業保健師の後輩にどのようなことを求める?

今回は一緒に働く産業保健師の方にどのようなことを求めているか私の視点で書いていきたいと思います。

現在、働いている企業では産業保健師は4人在中しており私はリーダーの役割を任せられています。

ありがたいことに自分より年下の産業保健師ばかりなので指導はしやすい環境ではあります。

また上司からは「はりもぐさんが他の産業保健師たちに指示命令をしてよりよい健康管理に努めてください。」と言われているため、伝えることは伝えさせて頂いてます。

その中で、私が後輩に必ず伝えている内容について書いていきたいと思います。

どのような業務でも下準備をしっかりする

どのような作業でも、下準備をしっかりしておかなければ失敗をする可能性が高くなります。

私も産業保健師として働き出したときは下準備が中途半端な部分が多く何度も失敗してきました。

なので、私は後輩の産業保健師には下準備をしっかりするように伝えます。

例えば健康イベントを担当することが決まったとします。その場合イベントに必要なの計画や下準備も大雑把な計画で立てるのではなく、できるだけ細かく計画書を作成するように伝えています。

健康ベントの計画立案方法は【健康イベントどうしてる?】の記事を見ていただければと思います。

私は後輩が、立案した計画を細かくチェックしています。

後輩には、辛いと思いますが下準備がしっかりできていなければイベントが中途半端になる可能性が高くなり、本人が自信喪失をしてしまうことは避けています。

下準備が必要なのはイベントだけではなく、保健指導の場面でも従業員の検診結果をしっかりと読み込んでおくことを伝えてます。

常に業務に対して課題を見つけ自ら進んで行動する

産業保健師だけではなく、どのような職種でも課題を見つけて行動することは本当に大切だと私は思います。

産業保健師の業務は健康診断の準備や再検査の対応、ストレスチェックの実施対応やメンタルケア・フィジカルケアなど様々ありますが、その業務をただこなすだけでは何の成長にもならないと私は思います。

健康診断の再検査の作業でも、再検査対象になった従業員に保健指導をする、病院の受診勧奨をするだけで終わらすのではなく「糖尿病のリスクが高い従業員が多いな。なぜだろう?食事や運動習慣はどうだろう?年齢別によるものなのか、職場によるものなのか?」と疑問に思い従業員の健康保持増進をサポートする立場として、どのようなことが会社の課題でその課題に対してどのように行動をするべきかと考えて行くことが大切といつも後輩には伝えてます。

せっかく課題を見つけて計画まで立てていても、計画を実行できるように行動しなければ意味がありません。

「上手くいかなかったらどうしよう。上手く伝えることができるか不安です。」とよく言われますが、そのための下準備をしてきたのであり、失敗してももう一度計画を見直せば良いだけと伝えています。

行動したから見えてくる課題はたくさんあります。恐怖心もあると思うが、まずは行動をすることが大切と私は伝えています。

何度失敗しても諦めずに挑戦する

失敗せずに順調に物事が進むほうが稀だと後輩には伝えています。

下準備をしっかりしても、必ず課題は出てきます。まして、産業保健師の業務内容のメンタルケアや健康イベントなどは、1番正しい正解はないのではないかと私は思っています。

大切なことは失敗しても、諦めずに失敗した内容の振り返りをしっかりして次に活かすことだと私は思います。

また、失敗したほうが良いと私は後輩に伝えています。その理由は、失敗をすることであらゆるリスクを考えることができるからです。

「このイベントは〇〇で進めよう。しかし前回〇〇だけで実施したら失敗してしまったから▲▲の案も考えていたほうがいいかも」と自分の経験値を積むことができます。

私も数え切れないほどの失敗を今まで何度もしてきました。けれども、諦めずに挑戦することで視野を広げることも可能になります。

後輩には諦めずに挑戦することは必ず伝えています。

さいごに

産業保健師は1人職場も多く、事務作業に追われて本当は健康課題に対して行動したいけれどもマンパワーが足りず行動できない方や、会社側があまり健康管理に興味がなく、人事労務担当者とコミュニケーションを図ることが上手くできずに、会社が求めている仕事をこなすことしかできないでいる方、産業保健師の役割がいまいち分からずにいる方など様々いると思います。

しかし、どのような環境でも上記の3つの内容を意識して業務をすることが大切だと私は思います。

私もまだまだ、勉強不足や経験値が足りない部分が多く悩むことが多い毎日ですが諦めずに

日々精進していきたいと思います。